シーズン折り返し地点からの連戦
明日の岐阜戦を終えると、早くもJ2リーグは第21節が終了。
これでハーフシーズンを経過することになります。
開幕から折り返し地点まで、あっという間ですね。
ジェフはここまで9勝5敗6分で勝点33。
前節徳島戦の敗戦で、5位に後退しました。
月曜日に行われた札幌対大分戦で札幌が勝利していれば、もう1つ順位が下がっていたことになります。
とはいえ、2位の磐田は勝点39。
ジェフとの勝点差は6ですから、勝点でいえば十分射程範囲内といえるでしょう。
首位大宮も勝点43で若干他チームから抜けかけてはいますが、勝点10差ならまだ追いつけるチャンスはあると思います。
しかし、ジェフの現状が厳しく感じるのは、チーム状況が右肩下がりになっていること。
試合内容もそうだし、単純な成績で見ても徐々に後退しています。
月ごとに平均勝点を出すと、チーム状況が下降傾向にあることが、はっきりと出てしまいます。
3月 3勝1分 … 平均勝点2.5
4月 3勝2敗1分 … 平均勝点1.66
5月 2勝2敗2分 … 平均勝点1.33
6月 1勝1敗2分 … 平均勝点1.25
例え同じ勝点差であっても、下降気味のチームと上り調子のチームでは意味が大きく異なると言えるでしょう。
今季のチームの場合開幕時にチーム状況は非常に良く、そこから下降してきているため余計に現状が厳しく感じるところがあるのではないでしょうか。
初めはチームが苦しんでいても「少しずつ成長している」、「ここからの伸び代を感じる」といったチームであればまだ将来は明るく感じられると思うのですが、今季のチームはそれの逆。
ここからの立て直しはもちろんのこと、この辛い状況でも気持ちを切らさないことが重要になってくるのかもしれません。
また、折り返し地点でありながら、ここからJ2は連戦ということになります。
この日程だとどうしても金沢が気になるところではありますが、まずは岐阜戦に向けて集中することが大事ですね。
対戦相手の岐阜は現在19位。
去年の開幕前は経営体制も変わってベテラン選手を中心に積極補強を行いましたが、今年は退団者も多くそこまで目立った動きはなかったように思います。
前節は群馬と引き分けていますが、前々節は磐田相手に3-2で勝利。
マンマーク気味の前へ積極的なプレスから主導権を握るサッカーを、目指しているのかなと思います。
しかし、そのプレスを掻い潜ることができれば、後ろは脆い印象もありチャンスが作れるかもしれません。
実際総失点数39は、現在のJ2で断トツの再開となっています。
そこが1つの勝負どころになりえるのではないでしょうか。
攻撃においてはFWの裏を狙う動きが印象的で、中央を狙いつつサイドの縦への飛び出しも目指している形ではないかと思います。
最近は右SHとしての出場が多い益山の縦への推進力も、かなり効いていると思います。
もう1人の注目選手は、現在J2得点ランキングトップの難波。
19位というチーム状況において、得点ランキングでトップに立つという成績は立派だと思います。
昨年ラモス監督が就任した岐阜ですが、サッカーにおいては比較的オーソドックスな印象があります。
攻撃では無理につなぐようなことはせず、シンプルに攻め込んでいく。
守備でも相手をしっかりと研究して、相手の良さを消すサッカーなのではないかと思います。
それだけに、ジェフとしては相手よりも自分たちの出来が重要になってくるのかもしれません。
この試合では、井出が累積警告で出場停止。
水野がスタメンということになるのでしょうか。
6月6日に行われた札幌戦では、関塚監督が「水野による右サイドからの攻撃でバリエーションが増えた」と話していました。
一度は評価された印象のある水野ですが、札幌戦の翌週に行われた福岡戦でのスタメン出場以降は谷澤の復帰もあって途中出場もできていません。
ここ数試合のジェフは攻撃面での活性化が大きな課題となっている印象ですから、水野の活躍にも期待したいところです。
一方で、オナイウは7月1日に行われたU-22コスタリカ戦に途中出場。
中2日ですから、若干コンディションが気になるところです。
それに加えて、岐阜戦の翌日となる7月5日には鈴木隆之が、中田浩二・柳沢・新井場の合同引退試合に参加決定。
確かにこの3人の引退試合ということを考えると鈴木も関連性はかなり深いと思います。
しかし、ジェフが連戦中であることや、井出やオナイウの状況などを考えると今回の参加は驚きでした。
確かに鈴木は、今季ここまでの出場は試合途中から2試合のみ。
ここ2試合はベンチ入りもしていないことなどを考えると、チームにとって大きな損失ではないのかもしれませんが。
これを深読みをすると、今後もジェフは1トップでペチュニクがスタメン、森本がベンチスタートという展開が基本となっていくのでしょうか。
チーム状況が厳しい中での連戦というのは心配な面もあると思うのですが、関塚監督は連戦中に積極的にメンバーを変える印象もあります。
そういった中でよい意味での化学変化というか、チーム立て直しに向けて光明を見いだしたいところではないでしょうか。
試合を通じて、強引にでも新たな可能性が生まれてくれば…と思います。
なお、ブログの更新予定ですが、連戦中ですので出来れば日曜日に試合の感想をアップして、火曜日まで更新。
そして、金沢戦当日はお休みする流れを考えています。
日曜日に間に合わなければ、通常通り水曜日も更新したいと思いますので、よろしくお願いいたします。