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6月からのリスタートに向け札幌と対戦

 シーズン序盤はパウリーニョを中心としたハイプレスから完成度の高いサッカーを見せ、好成績を収めていたジェフ。
 しかし、気温が上がるにつれハイプレスも効かなくなっていき、内容も成績も下がってきた…というのがここまでの大枠での流れかと思います。
 成績も3月は3勝1分と素晴らしい結果でしたが、4月は3勝2敗1分とじゃ観下降気味になり、5月には2勝2敗2分と右肩下がりで成績が下がってきてしまいました。


 第16節終了時点で、順位こそまだ4位ですが勝点は28。
 昨年はシーズン序盤の成績低迷が監督交代の原因となった印象ですが、昨年第16節終了時点の成績を見返すと勝点24とさほど今年と差のない状況になってきました。
 それでもまだ今年の方が順位は上で首位も伺えそうな状況なのは、今季のJ2に飛び抜けたチームがいないからというところがあるのではないでしょうか。
 昨年は第16節の時点で首位湘南がすでに勝点45も稼いでいましたが、今季は現時点での首位大宮が勝点34と差が開いています。
 それだけ今季は上位チームの多くが首位を狙えるような状況で、実際これまでも頻繁に首位が入れ替わっています。

 ただ、ここにきて大宮が一気に調子を上げてきています。
 5月の成績は、実に5勝1分の好成績。
 4月11日にジェフと対戦した際の大宮は攻守に不安定な状況だっただけに驚きですが、もともと戦力は十分にあるチームなだけにこの勢いが本物であればこのまま独走していく可能性も考えられなくはありません。


 他のライバルチーム候補に不甲斐なさを感じる状況でもありますから、大宮にとっては大きなチャンス。
 この勢いを継続することができれば、J2昇格やJ2優勝も見えてくる状況といえるでしょう。
 ジェフとしては、そこにしっかりと食らいついていかなければいけないということになるのではないでしょうか。



 5月を2連敗で終えてしまったジェフは、今週末札幌と対戦します。
 札幌は現在6位で、4位ジェフとの勝点差は1となっています。
 この試合の結果次第では、順位が入れ替わる可能性がありますね。


 札幌は昨年8月にバルバリッチ監督が就任。
 それに従い、サッカーも変わっていった印象です。
 守備では3バックながらもラインを作りそこから前に出ていく形で、攻撃では長いボールが多くなる傾向に。
 後方から逆サイドへの長い展開でのビルドアップ。
 そして、ゴール前に向かってもロングボールが多くなっている印象です。



 特に1トップの都倉に長いボールを当てて攻撃を作る展開が、チームの特徴となっているように思います。
 ここまで都倉は8ゴールをあげ、得点ランキングでも3位につけています。
 都倉が直接ゴールを狙うだけでなく、都倉の落としを中盤の選手が拾ってゴールを狙う攻撃も狙っているのではないでしょうか。
 実際、前々節徳島戦では、浮き球のボールを都倉が落とし荒野が拾って先制。
 2点目は都倉がヘディングでゴールを決めて、2-1で勝利しています。


 昨年途中に監督が代わって長いボールが増え、フィジカルを押し出すサッカーに代わった印象があります。
 そう考えると、ジェフにも近い部分があるのかもしれません。
 札幌の方が外国籍監督ということで、より割り切ってその方向に進めている印象も。
 その分細かいパスワークなどはできなくなったのかもしれませんが、都倉をトップにおいた1トップ2シャドーの形なども含めてやろうとするサッカーが明確になっているように思います。



 しかし、札幌は6月1日月曜日に、札幌ドームでC大阪戦を実施しています。
 その分、ジェフ戦へは1日中日が少ない上に、アウェイゲームということに。
 コンディション調整が難しい試合になるかもしれません。


 一方のジェフは、2連敗で札幌戦に臨むことに。
 今週末はパウリーニョが出場停止から復帰。
 1週間休んだことで、どれだけコンディションが回復しているのかに注目ではないでしょうか。


 また、前節群馬戦で森本が退場したため、この試合では出場停止に。
 1人メンバーを欠くことにはなりますが、ここまで森本は成績を出せず苦しんでいたために、チームとしては逆に良い方向に作用することを期待したいところではないでしょうか。
 森本としては結果が出せない状況での出場停止ということで悔しいところもあるかもしれませんが、ここでもう一度休んで良い状態に調子を上げていってほしいですね。




 今年も夏場に苦手なジェフが2連敗…という意見も目にしましたが、実際には例年この時期は決して成績が悪いわけではないと思います。
 毎年調子が落ちるのは第40節前後の夏を過ぎた頃で、夏の疲労などが蓄積してベテラン選手の動きが悪くなってくる時期に当たると思います。
 しかし、今年はベテラン選手は決して多くないですし、状況は異なってくるかもしれません。


 現在調子が落ちてきたのは、冒頭にも話した通りハイプレスサッカーで成績を残してきただけに、それが効かなくなったからではないでしょうか。
 一般的にはプレッシングサッカーは夏場に苦しく、パスサッカーは夏場に有利と思われるだけに、今年はいつもと違ってこれから夏本番にかけて苦しむ可能性もあるのかもしれません。
 その中で戦い方を変えるのか。
 それとももう一度プレス面を頑張っていくのか。
 どのようにチームの方向性を考えていくかが、今後のシーズンを占う上でも非常に重要になってくるのではないかと思います。