五輪出場に向けU-23アジア選手権予選がスタート

 U-23アジア選手権予選がスタートします。
 U-23アジア選手権は、2014年から始まった新たな大会で2年ごとに開催。
 来年開催される第2回大会はリオデジャネイロオリンピック予選も兼ねる、重要な大会となります。
 本戦の上位3ヶ国が五輪出場ということになりますので、日本としても決して楽ではない五輪予選ということになりますね。


 U-23アジア選手権予選は一か所開催で行われ、43ヶ国が出場し10のグループに分けられます。
 そのうちグループ1位のチームと2位の成績上位5チームが、予選突破となるそうです。
 日本代表としては、1位抜けでの予選突破を目指したいところではないでしょうか。


 グループIに組み込まれた日本代表は、マレーシアで予選を実施。
 日本時間の明日27日17時からマカオ代表戦、29日21時15分からベトナム代表戦、31日21時45分からマレーシア代表戦となっています。
 マカオ戦はBSフジで、他2試合はフジテレビで放送ということになります。
 視聴率などを考えると初戦から注目を集めることが大事ではないかと思うのですが、キックオフ時間の問題やこの日にフル代表のチュニジア代表戦もあるため、地上波放送がないのでしょうか…。



 これに先立ちU-22日本代表は3月11日にフクアリミャンマーと対戦しましたが、9-0での勝利と大味な試合になってしまいました。
 2月14日のシンガポール代表戦も、1-8と大差での勝利となっています。
 それほど、予選は格下が相手と考えているのでしょうか。


 ミャンマー戦は9-0というスコアでしたが、やりたいサッカーは見えていた部分もあったと思います。
 印象的だったのが、守備への切り替えの早さで、高い位置でボールを奪えていたと思います。
 関塚監督も今年からそこを狙っている印象ですし、日本サッカー界の(あるいは同じようなサッカーになりがちなJFA関連の監督の中での)トレンドなのか。
 あるいは、アギーレ監督が目指していた方向性の名残なのか。
 または手倉森監督自身が狙っているものなのか、興味があります。
 アギーレ監督が目指していたため、それが残ったということなのであれば、今後また変わっていく可能性もあるかもしれませんね。


 ただ、リトリート時は非常にバランスの良いゾーンディフェンスで守るスタイルは、仙台のころから見られた光景で。
 また、そこから奪って素早く前を向いた2列目の選手にボールをつなぎ仕掛けていく展開も、手倉森監督らしさが出ていたように思います。
 そのあたりが手倉森監督の軸と言える部分ではないかと思いますし、決して五輪代表監督だからと言って特別なことをしているわけでもない印象があります。



 ミャンマー戦では昨年ジェフでプレーしていた山中も出場していましたが、やはり相手のレベルが低く個人技で打開できる試合では良さが目立つ選手ですね。
 これがアジア選手権予選や、アジア選手権でも見せられるかどうかが注目です。
 一方で残念ながらシンガポール戦に出場しゴールも決めた井出は、メンバーから外れています。
 中盤に有力な選手が多いことを考えると、難しい面はあったのでしょうが残念ですね。


 ただ、ジェフではレギュラー選手となっているだけに、この時期に長期間井出が外れてしまっては、悩ましい問題になっていた可能性もあるでしょう。
 マレーシア開催ということで、コンディション調整も難しくなってくるでしょうし。
 井出に関してはジェフでまたアピールして、五輪代表選手を目指してほしいところです。
 五輪代表選手となるためにも、できれば予選からしっかりとチームに貢献したいところでしょう。


 日本代表に関してはマレーシアによる気候が1つの難敵となるかもしれませんが、1か所での短期開催ということで、代表チームが集中して戦えるというメリットはあるのかもしれませんね。
 良い結果を期待したいところではないかと思います。