今週末は山形戦 良いスタートを切るためにも…

 今週末、ジェフはフクアリで山形と公開練習試合を実施。
 ちばぎんカップの代わりという形での開催ですからいつもと違う環境ではありますが、この試合が終わればいよいよ開幕も目前ということになりますね。


 昨年プレーオフを勝ち抜き、J1昇格を決めた山形。
 オフではアルセウ、徳島の宇佐美、湘南の瀬川、仙台の渡辺広大などを補強。
 サッカーのスタイルが明確になっているからこそできる、ピンポイントな補強をしてきた印象です。


 しかし、一方で石井、秋葉などが退団。
 もともと選手層は豊富とは言えないでしょうし、J1で戦うことを考えると決して楽な状況ではないように思います。
 昨年のようにどこまでうまくやりくりできるかが、今年のポイントとなってくるのでしょうか。
 山形は石井は退団しましたが、渡辺が入ってきて山田も残って、市船出身者が多いですね。



 サッカーダイジェストサイトでは、2月7日に館山で行われたFC東京戦のレポートが掲載されています。
 フォーメーション図も出ていますが、昨年同様3-4-3で戦っていたようです。
 この試合では30×3本で、2-0の勝利を収めているようです。


 また18日には柏と練習試合を実施し、こちらも45×2本の試合で2-0の勝利。
 ただ、柏は前日ACL予選がありましたから、控え組との対戦だったのではないでしょうか。
 日刊に記事が出ていますが、キム・ボムヨンが右サイドでプレーしていたようです。
 FC東京戦でも右サイドで試していたようですし、群馬から加入した左サイド瀬川の出来が良く、キム・ボムヨンを逆サイドに移すパターンもテストしているということなのでしょうか。


 日刊の別記事によると、柏戦では林を1トップ、2列目をディエゴにして戦ったようです。
 キム・ボムヨンの右サイドもそうですが、戦い方が明確でポジションの役割がはっきりしているからこそ、様々なテストもしやすいのだろうなと思います。
 川西が負傷したとのことですが、1トップの林、2列目のディエゴの状態が良ければうまくやっていけるのかもしれませんね。


 それにしても、山形は日刊に加えて山形新聞も積極的に取り上げてくれて、うらやましいですね。
 プレーオフ前も山形の報道は多い印象だったのですが、あの時期だけではなかったということになります。
 ジェフもエルゴラの扱いはいい方だと思いますし、次回のサッカーキングでは大々的に取り上げてもらえるようですが、サッカーメディア以外にはなかなか取り上げてもらえない状況なのでしょうか。
 必ず各チームを取り上げてくれていた、J'sGOALに頼っていたツケが来ているような気もしないでもありません。



 日刊によると、山形は今週末のジェフ戦でもやはり本気で来てくれるようです。

1本目の9分に左足を痛めて交代したFW川西の出場は微妙だが、22日のJ2千葉との練習試合では現時点のベスト布陣で90分間戦う予定。

 基本的に山形は昨年末の"正常進化"ではないかと思うので、チームの出来上がりは早いのではないでしょうか。
 ホームフクアリで迎え撃つ形のジェフのほうが逆に、ベストメンバーを悩むことになるかも知れませんね。


 それでも谷澤、中村、パウリーニョ、キムあたりは、主軸と期待される選手でしょう。
 森本も怪我さえ問題なければ、レギュラー選手ということになるのでしょう。
 また、これまでの練習試合の起用法からすると、キムのパートナーは大岩なのかなとも思います。



 あとは右SBは金井か北爪か。
 中盤中央の形をどのようにするのか。
 ペチュニクの起用法は。
 守護神争いは。
 このあたりが開幕までのスタメン争いのポイントとなっていくのでしょうか。


 ポジション争いが激しいためにスタメンが読めない状況ということになれば良いですが、昨年の右SBのように本命がいないために選手が定まらないというようでは困ります。
 山形戦ではスタメン候補の選手たちの頑張りを見たいところですね。
 そして、チーム全体の仕上がりもそろそろ重要になってくる時期でしょう。


 長いシーズンを通して考えると、個人的には開幕に標準をあわせすぎるのもどうかと思うのですが(実際、結果を残せていたオシム監督の頃もシーズン序盤の調子はあまりよくなかったですし)、新体制発表会の資料によると、クラブは昨年の失敗原因を「スタートダッシュに失敗し、勝負どころの試合に勝てなかったこと」と考えているようです。
 となると、そこを改善しようということになるのであれば、今の時期の出来というものも見逃せないものになってくることでしょう。
 良いシーズンのスタートを切るためにも、今週末の山形戦が収穫の多い試合になることを期待したいと思います。