今季ジェフのキャンプテンにパウリーニョが就任

 沖縄キャンプは本日で早くも8日目。
 明日3日に実施されるFC琉球戦で、沖縄キャンプは終了となります。
 その後千葉に一度帰ってきて、宮崎キャンプへ…というジェフのスケジュールになっています。


 キャンプレポートVol.3には攻撃と守備の選手に別れ、攻撃陣は小倉コーチが守備陣は関塚監督と菅原コーチが見ていたと書かれています。
 今回だけなのかもしれませんが、もしかしたら新体勢では攻撃面に小倉コーチが積極的に関与していく形になっていく可能性もあるのでしょうか。
 そうだとすると、それによってどういった変化がチームに生まれるのかにも注目ですね。



 さて、ここまでのところジェフのキャンプで最も話題になったのは、キャンプテンの発表ではないでしょうか。
 外国籍選手で今オフ加入したばかりのパウリーニョが、今季ジェフのキャプテンに就任しました。
 ジェフに限らず外国籍選手のキャプテンも、新加入の選手がいきなりキャプテンに任命されるのも珍しいケースだと思いますから、その両方にあてはまるパウリーニョが選ばれたというのはかなりの驚きでした。


 確かにパウリーニョはプレー面でも外国人ボランチらしく、攻守に自分でチームを引っ張っていけるタイプの選手だと思います。
 ボールを激しく奪いに行って、そのまま持ち上がりタメを作って、自ら展開していけるタイプのボランチといったイメージです。
 また、性格も栃木時代から非常にまじめで責任感がある選手といった印象で、栃木時代にも自ら名乗り上げてキャプテンに就任しています。
 今回も自分から立候補したのでしょうか。


 ブラジル人はサッカー選手に限らず他のスポーツの選手を思い出しても、基本的にラテン系のノリで非常に明るい方が多い印象です。
 コメントは非常にまじめでリップサービスが得意な場合もありますが、実際にはマイペースというか自分のテンポを大事にする人が多いように思います。
 それだけにブラジル人選手で「責任感が強い」と言うと"ホンモノ"な印象がありますし、パウリーニョも非常にキャプテンシーの強い選手と言えるのではないでしょうか。
 逆に日本人は規律を重んじる教育がベースとしてあると言えるのでしょうし、単純に「責任感が強い」というだけではキャプテンシーがあるとは言えない場合もあるのではないでしょうか。
 あくまでも個人的な印象ですが、責任感の向く方向が違う場合が多いのかもしれません。



 確かに今季のジェフでレギュラー候補の選手を考えてみると森本、谷澤、中村、健太郎などは、チームを積極的に引っ張るような性格ではないでしょう。
 また、キム、高木なども経験は浅く、キャプテン就任とは考えづらいのかもしれません。
 キムはまだ若い選手ですし、高木はレンタル加入の選手でもあります。


 しかし、外国籍選手で新加入の選手がキャプテンになったという事実は、残留した選手たちのことを考えると少し残念な面もあるのではないかとも思います。
 それだけ他に候補がいなかったとも捉えられなくもないですし、キャプテンということは新加入のパウリーニョはいきなりレギュラー候補筆頭に立っているということになるのではないかとも思います。
 もちろん性格的な部分は無理に大きく変えるのは難しい面もあり、キャプテンシーなどは持って生まれた要素も大きいとは思います。


 とは言っても、プロのスポーツ選手である以上は、仲間を引っ張る姿勢や周りへの影響力というものは重要な才能の1つだとも思います。
 若手選手ばかりのチームならばともかく、現在のジェフはベテラン選手がある程度退団したとはいえ、経験豊富な選手はまだ十分に在籍するチームだと思いますし、その中で新加入の選手がキャプテンに任命されたという部分は悔しくも思ってほしい部分ではないかと個人的には感じます。
 それによって、結果的に多くの選手がよりリーダーシップを発揮できるようになって、うまくチームが活性化していけばいいですね。



 個人的には昨年の副キャプテンで、関塚監督就任以降もキャプテンマークを付けていた大岩が今年のキャプテン候補かと思っていたのですが、ポジションも確約されていない選手ですし、キャプテンにはまだ早いということなのでしょうか。
 今年の大岩は副キャプテンにも選ばれませんでしたね。
 あるいはこれまでの流れからすると勇人か…とも思ったのですが、勇人もパウリーニョ加入でポジションが難しい立場だと思うので、それによって選ばれなかったのか。
 田代も町田では副キャプテンでしたね。


 その勇人が副キャプテンということで、キャプテンであるパウリーニョを支える役割ということになるのでしょう。
 また、副キャプテンには中村も選ばれました。
 中村は昨年唯一の全試合フル出場選手ということで、任命されたのではないかと思います。



 パウリーニョがキャプテンとして、どのような立ち振る舞いをするのかに関しては素直に楽しみな部分もあります。
 しかし、プレー面も含めてパウリーニョに頼りすぎるようなチームでは良くないと思いますし、他の選手も積極的にチームを引っ張っていく姿勢を見せてほしいところではないかと思います。
 山口智も退団となって、他の選手がもっと前に出てくるようになることを期待したいですね。