天皇杯山形戦でケンペスは「違和感」で欠場

石崎監督は「筋膜炎なのか、肉離れなのか、まだ分からない。あす(1日)MRI検査を受ける」と説明した。7日の千葉との決勝に間に合った場合でも、万全の状態でピッチに立つことは難しく、チームにとっては痛手だ。 (スポニチ

 プレーオフ初戦磐田戦で負傷交代し、怪我の状況が注目される山形のディエゴですが、少なくとも1日、2日は情報が出ませんでした。
 山形、磐田、大分などはシーズン終盤からプレーオフにかけて、地方のメディアが多くの記事を書いていたので、何かしら続報が聞かれるかなと思ったのですが。
 一方のジェフはここに来ても、あまり地元メディアとの絡みが少ないのが、やはり残念ですね。


 ディエゴに関しては、プレーオフ決勝直前にまた情報が出てくるのではないでしょうか。
 もしディエゴが出場できないとなれば、やはり中島が第一候補となるのかなと思います。
 萬代やロメロ・フランクを前で使う可能性もあるのかもしれませんが、今期これまでの起用法を見ても中島の可能性が高い気がします。


 もう1人、気になるのがプレーオフ初戦を怪我のため欠場した松岡ですね。
 今季山形に加入し開幕前に負傷し出遅れたものの、怪我から復帰後はレギュラーとして活躍。
 運動量豊富で守備力の高いボランチで、山形にとっては非常に重要な選手だと思います。
 ディエゴの怪我の方が話題となっていますが、松岡がプレーオフ決勝に出場できるかどうかも大きいのではないでしょうか。



 一方のジェフに関しては。

質問が2点あります。まずはケンペス選手がベンチに入っていなかったことと、今日の試合は2回追いついて最終的に敗れてしまった敗因についてどのようにお考えですか。
関塚隆監督「1点目は、昨日ケンペスがちょっと違和感を感じたので帯同できなかったという状況です。敗因というのはやはり決定力といいますか、やはり(相手のゴール前の守備を)こじ開けられずに1本の形でやられてしまった。そのへんのところをもう少し粘り強く辛抱強くやっていく必要があるなと感じました」(J's GOAL

 こちらは先週行われた天皇杯山形戦後の会見です。
 天皇杯の前日ということですから、先週火曜日25日にケンペスは「違和感を感じた」ため、天皇杯欠場を決めたということになります。


 額面通りこの言葉を受け取るとすれば、「違和感」といった程度ですので、大きな怪我というわけではないのかもしれません。
 これまでも関塚監督は天皇杯で大きくメンバーを変えてきましたし、無理をさせなかったという可能性も十分考えられるでしょう。
 とはいえ、この大事な時期なだけに少し気になる要素ではありますね。
 富山戦でもケンペス投入後にゴールが決まっていますし、途中出場からのケンペスの存在感と言うのは非常に大きくなっている状況だと思いますし。



 また、天皇杯山形戦後に、関塚監督はこのような話もしています。

今日、スタメンが代わったということで、今まではなかなか起用する機会のなかった選手も試合に多数出たと思いますが、その中でこのあとのJ1昇格プレーオフ決勝に向けて収穫となった部分はどのあたりになりますか。
「これからしっかりと映像を見ながらやっていきたいと思います。やはり最後は戦える選手でしっかりと準備したいと思っています」

 「最後は戦える選手で」と話しているということは、逆を捉えると「戦えない選手もいた」ということでしょうか。
 実際、レギュラーメンバーからスタメンをほぼ半数入れ替えた試合でしたが、足りない部分も多く見えた試合だったと思います。


 オナイウはやはりキープ力やフィジカルなどの強さはあったものの、繋ぎの面など小技に関しては拙い部分が目立ちましたし、戸島、井出なども惜しいシュートはそれぞれありましたが、消えている時間が長すぎた。
 ゴールがあった竹内も守備面でのスピードに関しては課題が見られたし、大岩はCBとしては不安定で、田代も相手を潰しきれなかった。
 控え組の練習試合などでよく見られるように、それぞれ良さもあったとはいえ、課題も多かったと思います。


 この時期ですからどうしても厳しく見なければいけないところはあると思うわけですが、それぞれ物足りなさも感じたと思います。
 その課題を見つめて、来期以降どれだけ成長できるかどうか。
 あるいは、クラブを変えて戦った方がいいのか。
 そういったことも考えなければいけない時期に、差し掛かっているのかなと思います。



 来季の選手構想も、J1とJ2で大きく違ってくる可能性もあるのでしょうか。
 当然予算なども変わってくるのではないかと思います。
 そのあたりは山形も大なり小なり同じことが言えるのでしょうし、来年に向けてシビアな決戦が待ち受けていることになりますね。