最終節讃岐戦とプレーオフ出場権争いの状況

 先週行われたJ2第41節。
 最終節を前にして、札幌、岡山が引き分け。
 京都も含め、3チームのプレーオフ出場の可能性がなくなりました。


 しかし、5〜7位だったジェフ、山形、大分が勝利。
 3位、4位だった磐田、北九州が敗れたことで、プレーオフ圏内の争いはより接戦となっています。
 実に勝点3の中に5チームがひしめき合う、団子状態となっています。


      勝点 得失点差
3位 磐田  66   +12
4位 千葉  65   +10 
5位 北九州 65   +1
6位 山形  64   +14
7位 大分  63   -2
 3位の磐田は得失点差を考えると、何とかプレーオフ出場圏をキープできそうです。
 しかし、4位のジェフ以下は最終戦の結果次第で、プレーオフ出場権を失う可能性のある状況となっています。
 ただし、ジェフは引き分けでも、なんとかプレーオフ圏内を死守できそうですね。


 また、北九州がここにきて2連敗。
 北九州はJ1ライセンスがない状況ですから、もし7位に落ちればプレーオフ出場権を得た上位1チームのプレーオフ初戦が行われることとなります。
 それによってプレーオフ1位の意味と言うのも、大きく変わることになりそうです。
 もっとも名波監督も初戦がないことによって試合間隔がある難しさなどを考えているようですし、やはりプレーオフ初戦がないことに関する捉え方は様々なのだろうなと思います。
 ただし、ジェフと山形がいろいろと悩ましいのは、天皇杯にも勝ち残ってしまっていて過密日程になることですね…。



 その磐田はここ5試合勝ち星なしで、前節はライバルである山形との直接対決で2-0の敗戦。
 ジェフ戦でも覇気がなかったですし、深いトンネルに入り込んだ可能性があると思います。
 正直、このまま目を覚まさなければ、磐田がプレーオフ出場権の可能性があるチームで一番戦いやすい相手なのではないかと現時点では思ってしまいます。


 一方で山形は現在3連勝中。
 大分もここ4戦で3勝1敗。
 ジェフも勢いはあると思いますが、ここ3戦で言えば1勝1敗1分ですから、成績で言えば一時期の勢いは落ちているとも言えるでしょう。
 プレーオフにいかにチームの調子を持っていくかというのはすごく大事だと思いますので、各チームのチーム状況が気になるところです。


 最終節それぞれの対戦相手は、磐田が札幌、北九州が横浜FC、山形が東京V、そして大分は湘南と対戦することになります。
 相手と現在の順を考えると、難しいのはやはり大分か…。
 NHKBS1で山形戦を放送するそうですし、NHKは好調の山形が来るとみているのかもしれませんね。


 
 ジェフは最終節讃岐と対戦。
 油断するわけではないですが、単純に順位で見ればライバルと比べると恵まれたカードと言えるのかもしれません。
 前節讃岐は大分と対戦し、敗れています。
 シュート数でも大分が15本、讃岐が8本と倍近くあったことからもわかるように、大分が攻め込む時間の長い試合でした。
 スコアは1-0でしたが、大分としてはゴールを決めきれず接戦となってしまった試合だったと思います。


 讃岐はオーソドックスな4-4-2で戦うチームで、守備もシンプルなゾーンディフェンスといった印象です。
 ジェフとの相性で考えれば、5-4-1のようなシステムで守備を重視してきた前節の富山よりも、戦いやすい相手ではないかと思います。
 攻撃においては、そこから縦に速いカウンター。
 高木和正やアンドレアなどによる仕掛けが、特徴となっていると思います。
 前節の讃岐は、元ジェフリザーブズのアンドレアと元ジェフの高橋泰による2トップになっていました。



 ジェフとしてはここ数戦、試合終盤にケンペスを投入するなどして、ブーストを仕掛けて得点を奪う流れが多くなっています。
 讃岐戦でも試合途中までは相手のカウンターに気を付けながら粘って、試合終盤に勝負をかけるということになるのでしょうか。
 もっとも失点したことでスウィッチが入ることも珍しくないのでそこが悩ましいところだと思いますが、この試合では引き分けでもプレーオフ出場権が得られるであろう状況ですから、試合状況次第では現実的に慎重に戦う必要性も出てくるかもしれません。


 少し心配なのが、群馬戦、松本戦と、アウェイゲームでのコンディションが若干良くないように感じる部分があるところ。
 前節はプレーオフ出場権を争う状況において選手たちに硬さも見られたように思いますし、メンタル面、コンディション面なども含めて、しっかりと準備できるのかどうかが大事なってきます。
 一方の讃岐は前節大分に敗れたことによって、J2・J3入れ替え戦に出場することが決定してしまいました。
 自動残留の可能性がなくなってのジェフ戦ですが、最終節以降も試合が残されていることが決まったわけで、そのあたりがどのようにメンタル面に影響してくるかも注目だと思います。



 冒頭でも話した通り、状況によっては順位にかかわらずプレーオフ初戦免除の可能性はなくなる可能性があります。
 しかし、もしアウェイでコンディションが落ちるということがあるのであれば、ぜひプレーオフ初戦でアウェイゲームは避けたいところ。
 また以前にも話した通りここ数試合の勢いを後押ししているのも、サポーターによるものが大きいのではないかと思いますし、それらを考えるとやはり高い位置で終わりたいところですね。


 まぁ、順位などはともかく、まずはしっかりとプレーオフ圏内に残ること。
 そこに集中したいところではないかと思います。