7年ぶりのオリジナルアルバム『QUIT30』

 明日29日に、TM NETWORKとして実に7年ぶりとなるオリジナルアルバム『QUIT30』が発売となります。
 デビュー30周年に合わせてツアーやシングル、りプロダクトアルバムなどを発売してきたTM NETWORKですが、オリジナルアルバムは本当に久しぶりということになります。
 これに合わせてツアー『TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30』もスタートとなります。



 注目は総時間20分にものぼる組曲『QUIT30』ということになるでしょう。
 これまでにもTM NETWORKは88年発売の『CAROL』でミュージカル風の組曲を発表しており、一度活動を終了し再開後初のオリジナルアルバム『Major Turn-Round』でも33分にもわたるプログレの楽曲を作ってきた経緯があります。
 『CAROL』、『Major Turn-Round』ともに評価の高いアルバムで、『CAROL』はTM NETWORKにとって唯一のミリオンセラーとなっている模様です。
 今回の『QUIT30』もダークファンタジー的な重厚感のある楽曲になっており、音楽的にも2枚のアルバムに続くものを感じるところがあります。
 ラジオでも一部オンエアされましたが、コーラスの掛け合いがかなり複雑に絡み合っており、ライブでも迫力あるものになりそうです。


 リード曲は『Alive』で、小室哲哉いわく昔を思い出すような出来になっているとのこと。
 ただし、シングルカットはしないようで、シングル曲というよりはTM NETWORKのアルバムの一曲目に良くあるスピード感のある楽曲といった感じなのかもしれません。
 個人的には残念なのが木根バラが一曲しかないことですが、その分コーラスなどで頑張っている感じなのかもしれませんね。
 『QUIT30』のダイジェストがYoutubeなどでアップされているでの、こちらをご紹介。

 『[QUIT30] The Beginning Of The End』あたりは、なんとなくゲーム音楽のようですね(笑)
 実際、小室は先日Ustで「今はジャンルとか関係なくなっている。ゲーム音楽とかいろんなところから(音楽に)入ってくるので」というような話をしていましたし、ゲーム音楽に対しても意識している部分があったりするんでしょうか。



 なお、TM NETWORKは活動に合わせて現在3か月連続でニコ生でもPR活動中なのですが、その流れで木根尚登がニコ動で自身が演奏したものをアップしています。
 以前、話題となった松本孝弘が木根の代わりにギターを弾いていたという話に対して、実際に弾けるのか引いてみてほしいとニコ生で運営に言われて、それにこたえる形の動画となっています。
 まぁ、その流れは台本があったのかもしれませんが…(笑)
 

 『GET WILD』はニコニコの総合一位になったそうで、ちょっとビックリでした。
 これで何かを魅せるというよりは、ライブではこんな感じで弾いているよということなんでしょう。

 個人的にはエレキではないですけど、アコギ、エレピ、ハーモニカなどを1人で演奏し多重録をした『Still Love Her』の方が好きですね。
 これでリードボーカルを入れれば、1つの楽曲として完成してしまう感じで、らしさがすごく出ていると思います。



 話は逸れましたけど、アルバム『QUIT30』は2枚組CD+DVDのものと、2枚組CDのもの、CD一枚のみのものの3パターンが発売されます。
 今ではよくある商法なのでしょうけど、わかりにくいですね。
 まぁ、別々に異なる楽曲が入ったりするわけではないようですので、まだいいのでしょうが。


 DVDにはシングル『I am』、『LOUD』のミュージックビデオなどが。
 そして、2枚目のアルバムには『CAROL』のセルフカバーと『Always be there』などが収録されています。
 『Always be there』は東日本大震災国連による支援プロジェクトの際に小室哲哉さが制作し坂本美雨mihimaru GTMay J.など共に歌われたものですが、小室本人の「この曲はTMでやりたい」という意向もあって、今回初めて音源化されることとなります。



 小室自身「こういうアルバムが売れなきゃだめ」という程の自信作のようですので、ぜひその出来に期待したいところです。
 単純なCDの売り上げという意味では難しい時代になっていますけれども、何かしらの評価を残せるといいですね。
QUIT30 (2枚組CD+DVD)
TM NETWORK
QUIT30 (2枚組CD+DVD)