精神障害者バスケ支援団体がNPO法人を目指した理由
昨年末にもお話しましたが、私は精神障害者バスケットボールを支援する団体に参加しております。
精神障害者バスケを普及していくことによって、精神障害者がスポーツに参加する機会を増やし、スポーツを通じて社会に参加する場を提供していくことを目標としています。
精神障害者を対象とした大会、教室、交流会などを開催・運営している団体で、精神障害者の方にチームを紹介する活動なども行っています。
今後は精神障害者バスケをより多くの方に知ってもらうために、普及活動などを行っていく計画なども検討しています。
その団体が先月NPO法人として承認されました。
名称も「日本ドリームバスケットボール協会」となり、これまでは千葉県内を中心とした活動をしていましたが、全国規模で活動を目指していくこととなります。
HPはこちらです。
団体の概要、大会・教室の様子、次回大会の告知などがなされていますので、少しでも興味がある方はぜひご覧になってください。
まぁ、私が作ったものなのですけど(笑)
全国規模の活動となる不安も正直あるわけですが、実際に今年初旬に行われた大会には熊本からチーム関係者が視察に来られ、埼玉のチームが参加、東京のチームも参加を検討してくれました。
また、京都でも私たちの活動を参考にして、精神障害者バスケの教室がスタートしました。
少しずつではありますが、活動の輪が広がっているのも事実なのだと思います。
加えて精神障害者によるスポーツは、近年フットサルやバレーが普及していった経緯があります。
団体の参加者にはそちらで貢献された方もおり、そこが大きな知識となっています。
そんな団体が、なぜNPO法人を目指したのか。
理由としては、1つには団体の信頼性を高めることにあります。
例えば体育館を借りるにしても、任意団体では認められない場合がある。
今後、団体の活動を広げていくことを考えても、団体の信頼性は必須となってきます。
そして、もう1つは予算の問題。
各種助成金にしても、企業からの協賛金にしても、NPO団体でないと受けられないことになります。
法人税などもかかることになりますが、これが非常に大きな理由ですね。
今までは、大会などの参加費で運営費をそのまま賄ってきました。
しかし、精神障害者を対象としているだけに、参加費を無暗に高くすることはできない。
加えて徐々に増えてきているとはいえ、参加者・参加チームもまだ多くはなく、具体的な予算を組みにくいところがある。
実際、あまり大きな声では言えませんが、予算が足りずスタッフが参加費を支払って何とか赤字を補ったこともありました。
そこで助成金や協賛金が、重要になってくるということになります。
スポーツチームなどでもスポンサーというのは大きな存在にあるわけで、それと同じような状況ということが言えるでしょう。
ただ、助成金や協賛金を受けるにしても、NPO法人として1年間の活動実績が必須となるところが多いようです。
その間に我々としてはしっかりと大会運営などをしつつ、この活動を宣伝し普及活動も行って、参加者や支援者を増やしていくことが必要となってきます。
幸いにも東京オリンピック・パラリンピックの開催も決まって、スポーツへの助成金などは増えているそうです。
そういった波にも乗って、この活動をより広めていけるかどうか。
潜在的にどれほどの規模を期待できるものなのかも具体的にはわからないところがありますが、ぜひ片隅にでもこういった活動があることを覚えておいていただけたらなと思います。