オナイウがリーグ戦で初ゴールを記録
どうしてもそれまでの試合展開の方がインパクトの強く残る試合になってしまいましたが、北九州戦でオナイウが途中出場からゴールを決め、リーグ戦初ゴールを記録しました。
ひとまずおめでとうございます。
18歳のルーキーではありますが、あまりそう感じさせず良い意味で外国人選手のようにも見えるところがあります。
以前にも言いましたが、やはりナイジェリア人と日本のハーフということで、日本人離れした身体能力がある。
ちょうど開催されているアジア大会に日本代表として出場している鈴木武蔵もジャマイカ人と日本人のハーフということで、どこか近いものを感じます。
武蔵の方がジャマイカ系ということもあってか前へのスプリントに対して加速が速く動きが鋭いイメージで、オナイウの方がバネがあってジャンプ力などに特徴がある感じでしょうか。
2人ともメンタル的に物怖じしない印象で、自信を持ってプレーできているところがあるように思います。
FWとしては、この部分も非常に重要なところだと思います。
一方で北九州戦でのオナイウは、得点前にしっかり守備に戻っていましたし、日本人らしい勤勉さも感じました。
性格的にも真面目な選手のようですし、今後が楽しみな選手です。
今季序盤に骨折してしまったときは今後どうなるかと心配でしたが、よくそこから頑張りましたね。
ただし、北九州戦でも、やはり細かな仕事はまだまだ粗さを感じました。
特にポストプレーなどでしっかりボールを収めて落とすという動きは、もっと質を高めていってほしいところ。
細かな技術などの課題もあってか、オナイウを起用するときは、森本とセットで使われることが多いのではないかと思います。
得点シーンでもしっかりと森本が胸トラップでオナイウに落として、ゴールをお膳立てしてくれていました。
オナイウはまだ若いですし、今後成長していってほしいところ。
森本から盗めるところは、是非盗んでほしいですね。
得点面では物足りなさを感じる森本ですが、ポストプレーやトラップなどの基礎技術は非常に高いものがあります。
森本に関してはそういったお膳立てが得意なタイプのFWとして、やっていくしかないのかな?と感じるところもあります。
そのためにはもっと攻守に運動量を高めていって、仕事量を増やしていく必要があるようにも思いますが…。
オナイウはそういった面で課題があるということもあって、北九州戦ではスタメンではなかったということでしょうか。
確かにスタメンで起用された2試合では、あまり目立たずに終わってしまっています。
スタメンでは仕事が増えることもあって、単純にゴールに向かうプレーにおいてももう一つだったのかなと思います。
しかし、そういった判断なのであれば、やはり天皇杯でケンペスを120分使って消耗してしまったのは惜しかったですね。
他にいなかったというところが大きいのでしょうけど、やはり何よりも優先すべきなのはリーグ戦なわけで。
まぁ、もともとパスサッカーを志向していた鈴木監督の元で構成されたチームだったわけですが、関塚監督はともかく前に強いFWが欲しいサッカーをする監督ということで、選手構成において無理が生じているとも言えるのかもしれませんが…。
鈴木監督の元なら大塚やナムや谷澤、あるいは幸野などの"偽1トップ"も可能だったかもしれませんけれども、関塚監督のサッカーを考えるとそれを望むのは無理があるのでしょうし。
それにしてもケンペスは連戦が効かないタイプですから、主力として考えるのなら特に休ませたい選手なのではないか…とも思うのですけどね。
森本を主軸として考えていくということなのでしょうか。
ともかく、リーグ戦も残り11試合ですから、1試合1試合が大事になってくる時期だと思います。
天皇杯も勝ち残っていますし、リーグ戦にどうリソースを集中し、賢く戦っていくかも重要になってきますね。