フォーミュラE今週末開幕 テレ朝系で放送
今年からスタートするフォーミュラEが、今週末中国北京で開幕を迎えます。
電気自動車によるフォーミュラレースと言うことで特に発表当時は話題となりましたが、果たして成功を収めることが出来るのでしょうか。
これまでにも"国別対抗戦"A1GP、"サッカークラブによるレース"スーパーリーグフォーミュラなど、F1の次の立ち位置を狙うカテゴリーが出来ては失敗し、消えていく…という流れが続いています。
A1GPには日本からも参戦し、スーパーリーグフォーミュラにも浦和の参戦などが言われていたことがありました。
フォーミュラEも一部の層には話題性が先行していますが、そういった経緯を知っているファンにとっては、当初から懐疑的な部分があります。
フォーミュラEに関しても、日本から元F1チームのスーパーアグリが参戦。
テレ朝が放映権を持ち電通がバックにつくなど、"あちらサイド"からは「お金になるだろう」と期待している部分が見え隠れしてました。
しかし、実際にはスポンサーがつかなかったのか、確実視されていた佐藤琢磨の参戦はまさかの消滅。
女性ドライバーであるキャサリン・レッグがスポンサーを持ち込み、チーム名もアムソン・アグリとなりチーム国籍もイギリスとなって、鈴木亜久里代表は名前を貸すだけのような形になってしまいました。
フォーミュラEへの一部ファンの期待は、F1への不満による反発という部分もあったのでしょう。
現在のF1はマシンデザインも不評で、一チームの独走状態になることが多く、マネーゲームが乱発するなど、様々な問題が出ているのは確かです。
とはいえ、フォーミュラEもエコを推進するためか、サーキット建設・準備の予算を減らすためか、市街地コースが基本で迫力や面白みという面では不安が残る。
バッテリー容量などに問題があって、スピード感が出るかに疑問が生じている。
電気自動車ということで、エンジン音などに物足りなさを感じる…など、様々なハードルがあります。
真新しさは感じるものの、それはA1GPやスーパーリーグフォーミュラにも感じていたところ。
まぁ、なんでも未知への期待と言うのはあるのでしょう。
実際、開幕が近づくにつれて、むしろ期待度は落ちていった印象があります。
しかし、これまでと1つ違うのは電気自動車と言うことで、大手自動車会社も参戦に興味を示しているところ。
今年はワンメイクで戦うことになっていますが、今後開発の幅を広げ自動車会社が参戦することになっています。
そうなれば、カテゴリー全体も盛り上がり、より高いレベルのレースが期待できる。
…ただ、そううまくいくかどうか。
初年度にある程度の成功を納めなければ、本当に大手メーカーが参戦するのか、参戦したとしても本気で戦うのかどうかはわからないところで、いまのところ盛り上がっている印象はあまり感じない。
第2戦がマレーシア首相の個人的な都合で5週間も延期になったなど運営的にも問題が生じており、そんなことを許せてしまうだけの状況(価値)しかないというのが現状なのでしょう。
それを覆すだけの魅力を打ち出せるかどうか。
チームやドライバーの頑張りにかかるところも大きいのかもしれません。
日本ではテレビ朝日系で放送。
しかし、フリー走行はBS朝日、予選はCSテレ朝チャンネル1、決勝はテレビ朝日(BS朝日で録画放送)とレースをわかっておらず、ファンの都合を考えていない変則的な放送となります。
早くから地上波での放送を決めたテレ朝ですが、思ったよりも盛り上がってこなかった上に、佐藤琢磨の参戦なしなどもあってこのような形になったのでしょうか。
放送スケジュールはこちらで確認できます。
果たして世界的にどこまで盛り上がるのか。
さらに長くカテゴリを続けることが出来るのか、気になるところです。