ドイツ、ハンガリーの連戦を終えて夏休みへ
F1サーカスは7月末にドイツGP、ハンガリーGPの連戦を終えました。
ドイツではメルセデスのニコ・ロズベルグがポールトゥウインで優勝。
メルセデスもドイツメーカー、ロズベルグもドイツ人ということで、どちらも母国グランプリでの活躍ということになります。
2位にはウィリアムズのバルテッリ・ボッタス。
ボッタスは好調が続いています。
開幕前からフェラーリから移籍のフェリペ・マッサには勝てるのではないか…と自分は思っていたのですが、ウィリアムズの好調は予想できず想像以上の活躍を見せています。
3位にはメルセデスのルイス・ハミルトン。
予選でマシントラブルから大クラッシュをしてしまいましたが、決勝でここまで巻き返してきました。
マシントラブルなどはあるもののメルセデスの優位はかわらず、このまま夏休みか…と思われたハンガリーですが、優勝は何とレッドブルのダニエル・リカルド。
予選はロズベルグが1位でレース序盤もリードしていたのですが、雨の影響に加えブレーキトラブルもあったようで途中から徐々に失速。
結局4位となってしまいました。
2位にはフェラーリのフェルナンド・アロンソ。
フェラーリはチームの戦略もあってキミ・ライコネンがQ1落ちという失策を犯しましたが、ライコネンも6位とまずまずのパフォーマンスを見せて夏休みを迎えることに。
3位にはルイス・ハミルトンがつけました。
レース中盤にはハミルトンの真後ろにロズベルグがつき、チームオーダーが発令されました。
ロズベルグはまだタイヤを1度変えなければいけない状況だったため、先に行かせる指示が出たのですがハミルトンが無視した形になります。
もっともハミルトンとすればロズベルグが真後ろに付ければ譲ると言っていたため、そこまで接近しなかったから譲れなかったと言えるのかもしれませんが…。
これに関しては賛否両論。
ロズベルグが前に出ていれば、優勝まではないにしても2位までは上がれていたかもしれないし、チームとしてはポイントが増えることに。
けれども、そうなればハミルトンの順位は下がることになります。
意外なのはこの話に、ドライバーズポイントの話を絡めるケースが少ないように感じること。
確かにコンストラクターズポイントで言えばロズベルグを前に出した方が稼げるわけですが、独走状態のメルセデスは2位レッドブルと174ポイント差。
まだ8レース残っているとは言っても、メルセデスのここまでの勢いを考えればそう簡単には覆らないでしょう。
一方でドライバーズポイントは、首位ロズベルグと2位ハミルトンの差はこれで11ポイントに。
両者がチャンピオンシップを争っていない状況ならばともかく、あの状況なら「チームのために譲れ」と言われても断るのが妥当ではないかと。
ましてやドライバーズチャンピオンシップの方が、高く評価されることの多いF1。
結果如何によってはチーム内での優遇・不遇も出てくる部分があるわけで、ハミルトンがあの状況で譲らなかったことはそこまで意外なことではないように私は思うのですが。
ともかく、両者の対決は今後のレースでも激しくなっていきそうです。
一方でレース全体を考えると、レッドブルやフェラーリの復活にも期待したいところ。
ハンガリーはエンジン性能に左右されなかったからこそあの結果だったのか、それとも…といったところで、約1か月間の夏休みに入ります。