イギリスGP優勝はロズベルグ
ウインブルドン決勝やツール・ド・フランスなどが同時に開催されたイギリスGP。
イギリスのスポーツファンがどのようなスケジュールを組んでいたのか、気になる週末でした(笑)
予選では強弱をつけて雨が降り続き、フェラーリとウィリアムズはアタックのタイミングに失敗し、まさかのQ1敗退。
ポールポジションはメルセデスのニコ・ロズベルグでしたが、2位にはレッドブルのセバスチャン・ベッテル、3位にはマクラーレンのジェンソン・バトンと、いつもと違う上位の顔ぶれになりました。
決勝でも波乱の展開。
フェラーリのキミ・ライコネンがレース直後に大クラッシュ。
コースを修復するため一時間も赤旗中断が続きました。
レース再開後は6位スタートとなったメルセデスのルイス・ハミルトンが順位を上げていき、フェラーリのフェルナンド・アロンソとウィリアムズのバルテッリ・ボッタスも後方から巻き返します。
特にアロンソの猛追は迫力があり、ベッテルのとの対決も面白かったですね。
しかし、残念ながらアロンソはスタート時にグリッドにうまくつけないというミスをしてしまい、ペナルティを受けてしまいます。
ハミルトンが順位を上げいつも通りメルセデスの1-2体制となりましたが、ロズベルグがギアボックストラブルでリタイアし、優勝はハミルトン。
ロズベルグは今季初リタイアで、両者のポイント差は一気に4にまで縮まりました。
そして、2位には前レースに引き続き表彰台に立ったボッタス。
昨年から能力の高さを示していたと思うのですが、チームの好調も手伝って、勢いに乗っている印象です。
3位にはレッドブルのダニエル・リカルドが入りました。
この辺りは若い勢力も頑張っていますね。
次は今週末のドイツ。
しかし、その前に急遽FIAがFRICというシステムの使用禁止を発表にしました。
FRIC(フロントトゥリアコネクテッド)とは簡単に説明すると、油圧でフロントとリアのサスペンションを制御してコーナリング時の安定を図るもの。
サスペンションを安定させれば空力的な恩恵も受けるため、今回改めて調査した結果禁止されている可動式の空力システムということで禁止となったそうです。
しかし、それくらいのことは調査しなくてもわかりそうなものである上、このシステムは昨年から開発・使用されていたものですから、FIAが意図的に禁止したと考えられています。
FIAはこれまでにもチャンピオンシップを面白くするために、突然の禁止措置を取ってきただけに、今回もFRIC開発でリードしていたと思われるメルセデスの足を引っ張るためにこういった行動に出たのでは…という話も出ています。
ただ、それでも大きなマージンを稼いでいるメルセデス。
これでどこまで差が縮まるか…といったレベルでしょうか。