熾烈なプレーオフ争いと最終順位

 早いもので今年も11月に突入。
 J2リーグも、残すところわずか4試合ということになりました。



 ジェフは今週末、アウェイで札幌と対戦。
 好調ジェフですが、札幌戦は天皇杯も含めて勝率がよろしくない相手で、気を引き締めて戦いたいですね。
 前節もアウェイゲームだったということもあってか、監督も選手もコンディションが悪かったことを認めていますから、2連戦のでアウェイという点も気になるところです。


 もしアウェイだからコンディションが良くないということなのであれば、プレーオフでは最悪でも4位以上で迎えて初戦をホーム・フクアリで戦いたいところです。
 もちろん理想を言えば3位まで上がって、決勝で4位との対戦になっても優位な状況で試合を迎えられれば尚良いとは思いますが。
 もっとも昨年プレーオフを制覇したのは6位の大分でしたので、やはり一発勝負で大事なのは順位以上にしっかりとした準備がそこまでに出来るかどうかだと思います。
 昨年の反省も活かして、順位が上だからと言って油断しないことが大事なのでしょう。
 そこは昨年の悔しさを糧にしたいところです。



 そろそろプレーオフ出場チームの顔ぶれも気になってくるわけですが、いまだにプレーオフ出場権争いは混戦模様。
 先週の時点では7位だった札幌も、1試合で10位にまで後退。
 札幌と6位徳島との勝点差は6のままであるにもかかわらず、この時期に一気に3つも順位が落ちるのですから、かなりの接近戦ですね。


       勝点
3位 京都   69
4位 ジェフ  64
5位 長崎   60
6位 徳島   60
7位 松本   57
8位 栃木   56
9位 山形   54
10位 札幌   54
11位 東京V   54
12位 岡山   53
 5位から12位までが勝点7差という状態で残り4試合ですから、この中のチームでどこがプレーオフに出場してもおかしくないのかなと。
 逆に前節では1位の神戸から4位のジェフまではしっかりと勝利していますので、上4つは少し抜き出た可能性もあるのかもしれません。
 特に3位京都は現在7連勝中ということで、ここ最近では上位4チームの中でも一番の成績を収めています。
 また監督が交代した栃木も好調で、逆に一時期好調だった徳島、松本あたりは若干勢いを落としている印象もあります。


 京都がこのままの調子でいくと、ジェフの3位浮上は厳しい状況になります。
 しかし、京都は今週末から上位2チームと2連戦が待っています。
 その2試合の結果如何でジェフが3位に上がるチャンスも出てくるかもしれませんし、逆に京都が自動昇格圏内に入る可能性もまだ残っている。
 ジェフのほうは自動昇格圏内がなくなりましたけど、狙いは絞りやすくなったしプレーオフを目前にして自動昇格に失敗して落胆するようなケースはなくなりましたから、やることははっきりした分悪くないのではないかとも思います。


 まずはプレーオフにしっかりと出場する。
 そして、プレーオフを勝ち抜いて昇格することに集中すればいいわけですからね。
 コンディション調整や対戦相手の分析なども含めて、やれることはすべてやりきってほしいと思います。



 とはいえ、冒頭で言った通り、今週末は相性の悪い札幌戦。
 アウェイでもある上に、相手は前節横浜FC同様まだプレーオフ入りの可能性が残ったチームですから、気持ちのこもった試合をしてくるかもしれません。
 このように中段チームの捨て試合を減らすことがプレーオフ導入の狙いの1つだったわけで、リーグの思惑通りということになっているわけですけど、やっている方としては簡単ではない試合が続きますね…(笑)


 プレーオフということも考えると、チームとしての強みを作ることはも重要ですが、課題となる穴をしっかり埋めることも極めて大事だと思います。
 昨年のプレーオフでも米倉を止められると次がなかったことと、CBのスピード不足を突かれてやられたわけですからね。


 現状で言うと、前節では右サイドの守備の課題が見つかりました。
 右サイドの守備に関しては、相手が4バックだったことも大きかったのではないかと思います。
 兵働が中央に絞ることによって米倉のオーバーラップを促していましたが、一方で横浜FC戦後半では相手の攻撃時に相手SBによってそのスペースを使われてしまった印象で。
 相手が4バックの時は極端に絞ることなく、守備時は兵働が外をしっかりと意識することが大事になってくるのかなと思います。
 谷澤も復調してきましたから守備も期待できる谷澤を起用するのもありかとは思いますが、やはり兵働によるパスセンスやリズムの変化というのも簡単には捨てたくないですし、まずは改善できるかどうかチャレンジしていくことが大事かなと。


 逆に3バック相手だと現在は1トップ2シャドーを組むチームが多いですけど、そこにうまく対応できていない印象もあります。
 CBが1トップを潰しきれず深みを作られた上に、2シャドーの飛び出しを捕まえきれず、ボランチが下がって押し込まれることも。
 まぁ、札幌は4バックでしょうからまずは右サイドへの対応の改善が求められますが、相手に応じた課題の克服が求められるのではないでしょうか。



 あまりプレーオフのことばかりを考えてもいけないのでしょうけど、もう1か月もすればプレーオフが行われるわけで、今から様々な準備していくことが大事なのだろうなぁと思います。
 ともかく残り試合を良い形で経過して、最後に笑いたいですね。