リーグ戦でも「前へ」出ていけるか

千葉は17分、ボールを奪うための『前へ』という意識が高かった佐藤勇人がプレッシャーをかけて得たボールから、ケンペスがGKとの1対1で冷静にシュートを決めて先制。23分には伊藤が米倉へ出したパスは讃岐のDFにカットされたが、「『前へ、前へ』という意識は僕の持ち味」という米倉がそのプレーを実践してボールへアタックに行ったことで追加点が生まれた(J's GOAL

「球際の強さだったり、アプローチの速さだったり、そういう所で自分たちが後手に回ってしまった」とは石田英之。押し込まれる讃岐。
するとホームチームが勢いでアウェイチームを飲み込んだのは16分。最終ラインの窮屈なボール回しが波夛野で詰まると、見逃さなかった佐藤勇人の猛プレス。(J SPORTS

 試合をしっかり見ていないので、他のレビュー頼りに。
 J'sGOALの方は赤沼さんの、J SPORTSは土屋さんのコラムということになります。
 土屋さんの文章は関係者のコメントを引用しながら、その時の雰囲気なども交えながら紹介していく感じで、やっぱりテレビっぽい雰囲気になりますね(笑)



 ちょっと得点シーンの動画なども見させてもらいましたが、2つのコラムにもあるように高い位置でのプレスから得点を奪うシーンが多かったようです。
 やはり鈴木監督は、本来もっとプレスをかけていきたいという思いがあるんでしょうか。
 ただ、現実問題としてケンペスの守備やベテランが多い選手構想の問題もあって、現実的には難しい状況にあると。


 しかし、これくらいの力関係があれば、素の能力の差も大きくプレスもかけやすくなるのかなとも思います。
 それが「球際の強さだったり、アプローチの速さだったり…」という根本的な部分なのかなと思うわけですが。



 確かに「前へ」出ていくことというのは、ジェフに足りない部分であり、今のチームにとって大事な要素ではないかと感じますね。
 昨日も話した通りグアテマラ戦の日本代表はボランチが前に出ていくことによって攻撃の厚みを作っていましたし、ボールを奪われた後に素早くチェックに行ってハーフカウンターの形を作れていた部分も目立っていました。
 ボランチの攻撃参加によって、今まで足りなかった仕掛けや、前線への飛び出しをサポートできることにもなるだろうし、今後2トップも積極的にやっていくのであれば、その分少なくなる2列目の穴埋めも可能になってくる。
 もしかしたら攻撃において、今一番必要とされる動きなのかもしれません。


 ただ、口で言うのは簡単ですけど、現実問題を考えると簡単ではないかもしれません。
 気温は落ち着いたとはいえ単純にスタミナの問題も大きいチームですし、守備の問題もある。
 それこそ後ろで潰せるハードマーカーがいれば前にも出ていきやすいかもしれませんけど現状では無いものねだりだと思いますし、どうしてもバランスも考えてプレーしなければいけない…と。
 しかも、プレーオフを考えると、一発勝負ですから守備の方もすごく大事になってくる気がしますしね…。


 それでも讃岐戦で良い感覚は持てたのではないかと思いますし、リスクを負って前に出て行けるかどうか。
 リーグ戦では力関係の差は少なくなってくるでしょうから讃岐戦ほど簡単にはいかないのではないかと思いますけど、今後の見どころの1つになるかもしれませんね。