本日キリンチャレンジ杯グアテマラ戦

 キリンチャレンジカップとして、6日にグアテマラ戦、10日にガーナ戦が行われます。
 日本代表のメンバーはこちらで。


 守備陣ではCB森重が引き続き選出されています。
 個人的には呼ばれるのが遅すぎたくらいの選手だと思うのですけど、このタイミングで呼ばれるということはザッケローニ監督自身もそれなりの変化をチームに求めたいということなのでしょうか。
 その他にボランチでは青山、山口が選出されており、代わりに高橋秀人が外れ細貝も選出外となっています。


 一方、攻撃陣では豊田が外れて、柿谷が生き残り、前田は今回も選出されていません。
 柿谷は前への鋭さや他選手にはない決定力はあるものの、前回のウルグアイ戦では相手の当たりの厳しさに苦しみ得意とするトラップでも思うようにはいかないシーンがありました。
 それと本人も「守備でどれだけチームに貢献できるかは監督も見てると思う」と話しているように守備の問題も大きい。 
 ザッケローニ監督も「守備をするときはFWの選手が最初に守備をすることが大切だ」と話しているようですし、その点においてはしっかりとチェックしているのでしょう。
 守備とポストプレーに関しては、今回大迫が選出されています。
 大迫は鹿島でも好調ですし技術もあってポストもできるということで、今後のFW争いにおいてとても楽しみな選手ではないかと思います。


 ただ、気になるのはFWが点を取る形を主眼とするのか、2列目に仕掛けさせる形を大事にしていくのか…。
 前田がレギュラーだったときは確実に後者だったと思うのですけど、柿谷などを起用していくとなると状況は大きく変わってくるはずで。
 どちらがいいのかは一概には言えないと思いますが、オシム監督ではないですけど攻撃陣の組み合わせにおいて誰かが水を運ぶというか、オトリになって周りを活かすプレーなども必要になってくると思うわけで、単純にFWの能力だけで考えられるものではないようにも思います。
 2列目の選手の顔ぶれなどを見ると、今は大迫をFWとしてみてみたい気もしますが、果たして…。



 それと柿谷にこだわっているように見えるのは、もしかしたら今後カウンター色の強いサッカーに変わっていく可能性も含んでいるのかなと。
 今回の試合に向けた練習でも守備をメインに取り組んでいるような報道もありましたし、守備を固めて柿谷などの攻撃に懸けるというスタイルに切り替わっていくということもあり得るのでしょうか。
 もしそうなれば岡田監督の時と同様に、アジア予選では前に出ていこうとしてW杯では後方に重心を置いたカウンターサッカーに変更する…ということになります。


 基本的にザッケローニ監督に関しては就任当初から岡田監督のサッカーの引き延ばしというか、JFAが主導で監督は"任されている感"が強い印象だったこともあって初めからあまり強い支持はしていなかったのですけど、もしそういった方向に舵を取るのであれば今後に望みも出てくるのかなぁとも思わなくもありません。
 しかし、もしカウンター方向に行くのであれば守備陣の再考も必要になってくるのではないかとも思いますし、岡田監督の頃のようにCBには跳ね返せる選手を、CB以外でも阿部や駒野のような守れる選手を起用するという考えも重要になってくるように思うのですが…。


 まぁ、どちらにせよコンフェデ杯とそれに続くウルグアイ戦での試合内容をうけて、ここから大きく舵をとれるのかどうか。
 それがW杯に向けて、重要な焦点になってくるような気がしますね。



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