アマル監督、ディナモ・ザグレブ監督就任はならず
昨シーズンもジェリェズニチャルをリーグ優勝に導き、2連覇を達成したアマル・オシム監督。
財政難もあって長らくタイトルから離れていたジェリェズニチャルに2009-2010シーズンから監督として復帰すると、リーグ戦優勝3回、カップ戦優勝2回と輝かしい成功をおさめ、復帰後毎年タイトルを獲得していることになります。
一方、ディナモ・ザグレブはクロアチアの名門クラブ。
現在リーグ戦8連覇中という恐ろしい結果を残しているのですが、先日ホームで行われたチャンピオンズリーグ・プレーオフ第1戦をホームで戦い0-2で敗れたところで、3期目を迎えるところだったユルチッチ監督を解任しました。
リーグ戦で8連覇しているからこそ、チャンピオンズリーグでの結果が大事だったんでしょうか。
その後、代わりとなる監督を探し、その中にアマル・オシム監督の名前もあがっていました。
こちらやこちらなど複数の欧州メディアが取り喘げていました。
長束恭行さんによると、ボスニアメディアはアマル監督が最有力と報じていたようです。
アマル監督はユルチッチ監督就任時にも、ジェリェズニチャルでの実績を評価されディナモ・ザグレブの監督候補になっていました。
しかし、先日ディナモ・ザグレブがイバンコビッチ氏の監督就任を発表し、アマル監督のディナモ行きはなくなってしまいました。
クロアチア人のイバンコビッチ監督はこれで3度目のディナモ・ザグレブ監督就任ということで、無難なところに辿り着いたということでしょうか。
ジェフがアマル監督を解任しクゼ監督が就任時に候補としてあげており、最終局面まで交渉が進んでいたものの、横やりがあって交渉が決裂した監督さんですね。
そのクゼ監督も二度ディナモ・ザグレブを指導しており、世間の狭さを感じたりもしますが…(笑)
そのアマル監督ですが、複数の記事で現在はジェリェズニチャルのベンチに座っていないと読めるものがあります。
クラブの公式サイトを見るとゼネラルマネージャーとして書かれていますので、チームには残る予定ではあるようですけど、現場からは若干離れた位置に立つことになるのでしょうか。
だから、今回のディナモ・ザグレブ移籍の話も進んでいたということなのかもしれません。
ジェリェズニチャルではこれ以上ない結果を残したわけですし、環境を変えたいという意欲もあったのかもしれませんね。
そういう意味では今回の契約が成立しなかったことは残念なことなのかもしれません。
個人的には、いつかアマル監督率いるジェフが見れたらなぁとこっそり思っていたりします。
あの時は父であるオシム監督の実績と内容に比較されていただけでなく、主軸選手が日本代表と五輪代表に招聘されて疲れ切っていたという大きな問題もありましたしね。
まぁ、個人的な夢みたいな話ではありますけどね。