勝点でも、時期的にも"魔のゾーン"へ
第28節終了時点で、ジェフは勝点50にいます。
今年でJ2も4年目となるジェフですが、毎年同じタイミングに決まって勝点が伸び悩む時期があります。
それが勝点にして50前後、時期にして30節前後。
現在のジェフは、まさにそのタイミングにいるということになります。
過去の勝点推移などをまとめたグラフはこちら。
少しわかりにくいかもしれませんけど、赤い丸で示したのがそのあたりです。
ちょうどだいたい勝点50のラインで停滞し、グラフが横に進んでしまうケースが多くなっています。
こちらは過去数年の2位の平均勝点を目標として、節ごとに勝点を差し引きしたもの。
このグラフの方がより明確に、毎年20節後半あたりからガクッと勢いが落ちていることがわかると思います。
今期のジェフは6連勝終了時の第25節終了時点で、一度過去4年間の勝点を上回ることに成功しました。
J2に降格してからもっとも良い成績まで上がったのですが、その後は1勝2敗という成績で過去の成績とほぼ並んでしまっています。
ですから、ここからしっかりと踏ん張れるかどうか。
それとも例年通りズルズルと下がるのか。
そここそが、チームの評価において一番大事なところではないかと思います。
前節北九州に敗れてしまいましたが、2位神戸も最下位岐阜に敗戦し勝点差は変わらず。
ちなみに4位京都も残留争いにいる愛媛に敗れており、この時期あたりから下位チームは逆に気持ちを強く持って戦ってくる分、手強いのかもしれませんね…。
下位は残留争いをし中位から上は昇格争いしているわけですし、どこと戦っても侮ることは出来ませんね。
ジェフは今週末の松本山雅からケンペスが2試合の出場停止。
さすがによほど状態が良くなければ、無理をして森本を使うことはないとは思います。
そのあたりは冷静な鈴木監督ですしね。
ギャンブルに出るような監督ではないでしょうし、森本は記者会見でも松本戦に出場することはなさそうな話をしています。
とはいえ、ケンペスの代役は不足がちな状況ですから、誰が代わりに出場するのか。
そのままナムを入れるのか、以前やっていた谷澤を前に起用して兵働などをスタメンで復帰させるのか、それとも…。
森本もスタメンはなくとも次の試合を考えてベンチ入りなどはあるかもしれませんし、様々なパターンが考えられます。
鈴木監督も敗戦の後はどこかを変えてくることが多いですし、良い意味での変化を期待したいですね。
それと森本に関してはメンタル面も期待したいところだと思います。
もちろんチームを引っ張るようなタイプではないと思いますが、W杯出場を目指すという高い意識を持ってプレーすることで、他の選手の刺激になってほしい。
ジェフは静かな選手が多いといわれがちですから、森本のような選手がグイグイと戦うことで、互いに高いレベルで要求しあえるようになってほしいなぁと思います。
ともかく、この"魔のゾーン"でも、しっかりと成績を出し続けられるかどうか。
毎年ベテランが多く苦労している面もあるし、戦術的な伸び悩みを感じる時期でもありました。
そこを乗り越えられるかどうかが、真価を問われる部分ではないかと思います。
ずいぶんと早くから監督交代の話をする人も少なくないようですけど、本当に問われる大事な時期というのはここからなのではないでしょうか。
ここからの数試合が今後の運命を左右するのではないかと思いますし、一層気を引き締めて戦っていきたいところではないかと思います。