谷澤達也「やっとああいうアシストができた」

谷澤達也「(先制点をアシストしたシーンは)今年はああいうシーンがなかったので、やっとああいうアシストができたかなと思いす。ああいう高い位置で仕掛けられるようなポジションでボールをもらうシーンがチームとしても少ないので、そこまでどうやって持っていくのかをもっとやっていきたいですけど、そんなに難しく考えないでもある程度は行けると思う。」(J's GOAL

 千葉県内の一部JR駅で配布されているフリーペーパー『JEF PRESS』。
 7月10日は谷澤が表紙に使われており、コメントなども掲載されています。
 編集されているのでそのままの文章から読み解くのは難しいのですが、文脈からすると今までは守備やパスワークに力を入れ過ぎていたけれどそれではだめで、ゴールを目指さなければいけないというような内容でした。


 しかし、個人的にはどちらかというと、今回のようなドリブルで仕掛けて、チャンスメイクを作るプレー。
 そういったプレーこそ、谷澤の一番の持ち味ではないかなと思います。
 そういった意味も含めて「目指すのはゴールだから」と、『JEF PRESS』で言ったいた可能性もあるかもしれませんが。



 守備で頑張り過ぎているとかパスワークに貢献しようとし過ぎているという部分もあるのかもしれませんけれども、そこは中盤の選手ならばある程度は頑張ってほしい部分なはずで。
 それよりもアタッキングサードでの動きが、谷澤にあっていないのかな?と思うところがありました。


 クロスに対して合せる動きやスルーパスを受ける動きにも可能性は感じましたけれども、谷澤の本当の良さはラストパスを受ける側の動きというよりも、ボールを持って自ら仕掛けていく動きかなと思います。
 戦術的にそれが難しかったり、谷澤の言うとおり「仕掛けられるようなポジションでボールをもらうシーン少ない」という面もあるのかもしれません。
 しかし、あまりにもボールを受けるプレーを意識しすぎていた部分も、あったんじゃないのかなぁとも思わなくもありません。



 まぁ、それと単純にコンディションというか、谷澤の調子も大きく影響している気はしますけどね。
 昨シーズンも途中から加入してきて、良いプレーを見せていましたし、ここからの時期の方が調子が上がってくるんでしょうか。
 その前はどうだったか、はっきりとは覚えていないですが…(笑)


 それとここ数試合は左SBの高橋がタイミングよく、積極的にオーバーラップを仕掛けられるようになって、谷澤も攻撃に絡みやすい状況にはなってきているのかなとは感じました。
 クロスの精度に課題がある高橋も徐々に良くはなってきているように思いますし、高橋の成長というのも楽しみにしたいところですね。


 ともかく、メインの戦術を前提としつつ、そういった谷澤自身によるチャンスメイクも増やせていければ攻撃のバリエーションも増えるし、よりゴールへの可能性も高まってくるのかなと思います。
 谷澤の今後のプレーに期待したいところではないかと思います。