江尻氏がコーチとしてジェフに復帰
江尻篤彦氏のコーチ就任について(ジェフ公式サイト)
U-17日本代表コーチを務めていた江尻氏が、コーチとしてジェフに復帰することになりました。
前日の報道通りということになりますね。
2009年シーズンの途中からミラー監督解任を受けて、ジェフの監督に就任した江尻監督。
しかし、その年のJ2降格の危機からはチームを立て直せず、2010年も1年でのJ1昇格に失敗しました。
基本的には新米監督にそのようなミッションを与えること自体、大きな間違いだったのではないかと思います。
ただし、チーム作りに関しても個人的には大きな疑問があって。
なかなか、チームの軸を作ることができないどころから、チームの大枠も形成できていなかったかなと。
個人的には木山監督も攻撃の最後の部分までは作れなかった印象ではありますが、大枠のサッカーに関しては1年で何とか間に合わせた印象もあります。
しかし、江尻監督は1年半かけて、そこまでも行かなかったという印象があります。
試合後のコメントなどを読んでぶれているというか、ますますチーム作りの狙いが見えてこない印象で、選手の使い方も含めて疑問のほうが多かったように思います。
けれども、監督としてではなく、コーチとしては優秀なイメージもあり、実績も十分あると思います。
状況にもよるとは思いますが、選手たちとは距離を置いて全体を統括しなければならない監督と、選手の兄貴分的に面倒を見るコーチなどとではそもそも必要な素質が違うのかもしれませんし、江尻コーチの場合、性格からしても後者のほうがあっているのかなと。
特に監督に必要なカリスマ性の部分などは、持って生まれたものもあるのではないかと私は感じますし…。
また、ジェフ出身の人材がこのように帰ってきてくれるのは、素直に嬉しいことです。
斉藤TDがコーチだった頃に監督を務められていた方ですし、斉藤さんの意向も強かったのでしょうか。
U-17日本代表に関しては夏にU-17W杯があるということで申し訳ない気持ちもなくはありませんが、現在はコーチとして関わっていたわけですから、そこまで大きな影響はないんじゃないでしょうか。
それよりも就任前に報じていた報知の記事が、その引き抜きに対してずいぶんと否定的なことのほうが気になるかなと。
これくらいの引き抜きは、スポーツ界ではそこまで非常識なものではないと思いますし。
これがスポニチならばいつものことかと思うわけですけど、報知もとなるとやはりクラブ関係者の誰かが足を引っ張ろうとしているのか…。
ともかく、木山監督の退任でコーチングスタッフも共に退団となっていますし、今までのジェフを知っているコーチとして、また近年のJ2を知っている指導者としても、鈴木監督を支えてほしいと思います。
今年、問題があったという話もチラホラと聞く、選手と監督のコミュニケーションの懸け橋になってほしいですね。