天皇杯準々決勝、ジェフは0-1で鹿島に敗戦

　天皇杯準々決勝ジェフ対鹿島戦。
　ジェフは久々のJ1チーム相手との試合でしたが、0-1で敗戦。
　これで今シーズン終了ということになりました。

　負傷者の関係もあって、ジェフはDFラインを右から高橋、大岩、山口智、山口慶に変更。
　前節福島戦でスタメン出場した若い井出は、今回ベンチにも入っていませんでしたね。
　前節でも短い時間で交代となっていましたし、内容が良くなかったのでしょうか。
　シーズン中にはミスをして失点のきっかけを作ってしまった町田を、翌戦のベンチにも入れないなど厳しい措置を取っていた印象もある木山監督。
　今回の井出もそうですか、しっかりと若手のケアは出来ていたのでしょうか。

　試合のほうはまた見ることができていないのですが、前半は良い流れで守備ができていたようなのですが、徐々に岡本のビックセーブがチームを救う流れに。
　そして、後半からは厳しい状況が続いて、後半19分に大迫に決められてしまいます。
　その後はチャンスも作りますが、ゴールとはいかず試合終了となってしまいました。

　前半は相手に気持ち良くプレーさせておいて、要所でしっかりとゴールを決めて試合に競り勝つと。
　鹿島らしい強い試合だったのかなと思います。
　ジェフとは真逆というか、勝ち方を知っているチームですよね。

　ジェフは昨年も天皇杯では磐田相手に1-0で勝利するなど、良い成績を残しています。
　基本的にサッカーというのはやはり、守ってカウンターのほうがやりやすいというか。
　相手にとってはジェフに合わせた準備、コンディショニングはしてこないことが多いでしょうし、ジェフにとってはやりやすい状況ということなんでしょうか
　それでもやはり勝てなかった…ともいえるのでしょうけどね。

　J1相手に善戦はしたとはいえ、もし昇格していれば鹿島もライバルだったわけで、あまり格上とは考えず同じ目線で考えなければいけないはずです。
　天皇杯の全体でも準々決勝までいったとはいえ、Jリーグのチームにはかっていないですし、大きな何かを残したとは言えないでしょう。
　心配なのはプレーオフ、天皇杯も含めて、妙な満足感で終わらないこと。
　「いい試合は出来た、でも勝てなかった」というのは、今年だけでなく例年のジェフの課題なわけですから、変にきれいごとだけで終わってほしくないというか。

　それこそ、毎年一番に「甘さ」を感じるのはオフな気もしなくもありませんしね。
　新戦力が入ってきて、監督も変わっての新チームへの期待や新たなサッカーへの希望。
　そういったものによってシーズンインを明るく待つわけですけど、実際に蓋を開けるとなかなかうまくいかないため、そういったものは失われてしまうというか、現実に戻されるというか。

　J1チーム相手に良い試合をしたからというだけでは、あまりにも卑屈になってしまっているというか、どっぷりとJ2にはまってしまっている感があります。
　これが若いチームならばそこからの未来も見えてくるかもしれませんけど、ジェフはベテラン揃いなわけですしね。
　ここからの準備が、何よりも気を引き締めていかなければいけないところなのかなとも思います。
　現チームに関しては、お疲れ様でしたですね。