ジェフ、関塚監督との交渉破断
J2千葉が来季監督としてオファーを出していたロンドン五輪日本代表監督の関塚隆氏(52)と破談していたことが8日、複数の関係者の話で明らかになった。 (スポニチ)
昨日報じられたところによると、ジェフと関塚さんの交渉が破断となった模様です。
就任濃厚ということで言われていただけに、残念です。
破断の記事は上記のスポニチだけでなく、報知中日スポーツなども報じています。
やはり同じような記事ですし、いったいどこからリアルタイムで具体的な話が流れているんでしょう。
当然関塚監督側からの可能性もありますが。
まぁ、交渉事ですから何が起こるかはわからないですし、1本に絞るのではなく次の候補が重要ではないかと思いますが…。
気になるのは交渉決裂の原因ですね。
スポニチにはこのように書かれていますね。
千葉と関塚氏の交渉はスタッフ人事など細かい話し合いにまで進んでいたが、千葉関係者によると関塚氏は補強面などチーム編成で現場の意見を尊重しないフロントと強化部の態度に不信感を抱きオファーを断ったという。
うーん…。
神戸TDが退団してもクラブ内部の変わらないということでしょうか。
具体的に何があったのか。
わざわざフロントと強化部と書かれているところも気になりますが…。
意外というか、なんとなく不思議な流れだなぁという印象はなくもありません。
報道の通りだと、ここ数日で(鹿島のブラジル人監督継続決定から)話は急速に進んでいった印象ですが、その数日間で交渉が最終局面にまで行き決裂してしまったということでしょうか。
もちろんそれまでにも裏では動いていたのではあるのでしょうが、ここ数日間だけで不信感を抱くということはそれほどに問題があったのか、あるいは関塚監督が我慢弱いところがあるのか…(笑)
欲を言えば、そこまで交渉が行ったのなら信任、不信任は監督に就任してから考えてほしかったというか、内部から変えてほしかったところもなくはないですけど、そういったタイプの性格ではないということなのか。
やはりジェフには周りと喧嘩してでも、「自分が変えてやるんだ」というような監督でないと、成功は難しいのでしょうか…。
というのも、例えばコーチ陣に関しては、ほぼ関塚監督の要求通りに準備をしていたはずで。
関塚監督のために…というだけではないかもしれませんが、現コーチも退任させて受け入れ態勢を整えて。
また、神戸TDは退任しましたから状況は変わってしまったかもしれませんが、これまでの3年間はかなり監督の意向に沿った補強をしてきています。
江尻監督時代には、勇人、茶野、村井、林など元ジェフ選手に加えて山口慶、倉田や倉田、鎌田などを補強。
元名古屋のドワイト監督時代には竹内、オーロイ、ゲッセルなど。
そして今期も兵働、山口智、荒田、藤田や武田、大塚、高橋などなど…。
監督の意向に答えた補強という意味では、他のJ2クラブの監督がうらやむほどのものがあるはずだと思うのですが。
契約に関しての問題なら、十分にあり得そうですけどね…(笑)
例えば単年契約を提示されたとか、J1昇格をノルマとしてあげられたとか。
報知の方には「条件面など細部で折り合わなかった」、「バックアップ体制で意見の相違があった」という内容も書かれていますが。
しかし、補強に関しての問題だというのなら、意外な印象もなくはありません。
けれども、少し前にちょっと気になる報道もあって…。
清水の元日本代表FW高原直泰(33)が今季限りで退団することが確実になった。(中略)国外では米国、中国、中東のクラブ、国内ではJ2山形、千葉が獲得に興味を持っているという。(報知)
ジェフが高原の獲得に動いていたようなんですね。
考えてみれば、去年はオーロイや藤田俊哉、今期はレジナルドと山口智とビックネームを補強してきたジェフ。
もしかしたら、一昨年巻を放出して批判されたところもあって、人気選手を補強すればサポも納得すると勘違いしている部分があるとか、親会社の機嫌取り的な部分などもあるのでしょうか。
もしそうなのであれば、それは強化部というよりもフロントの問題なのかもしれません。
スポニチの記事だとどちらのかな…と思ってしまいますけど、『「補強面などチーム編成で現場の意見を尊重しないフロント」と「強化部の態度」に不信感を抱き…』という切り方で読むのが正しいんでしょうか。
まぁ、そうだとしたら「強化部の態度」というのも気になってしまいますが、それよりも外部からは見えにくいフロントや親会社との関係にクラブとしての根本の問題があるのであれば、周囲が思っている以上に根が深いのではないかと思ってしまいます。
例えばとして、関塚監督が外国人FWを並べたいということに対してジェフの強化部が反対し、交渉が決裂したというのなら納得できなくもないですけどね。
関塚監督を連れてくるからにはその可能性も考えなければいけないかもしれませんが、五輪では日本人選手だけでそれなりのチームを作ったわけで、そっちを買っているんだという話だったという可能性もなくはないのかなぁと。
残念なのは、日本ではこういった報道になると、一方の主張しか聞かれないこと。
欧州のスポーツニュース(サッカーに限らずF1なども)だけでなく、ロシアや中国のサッカー報道でもオーナーやGMによる突っ込んだコメントが出ていることも少なくないのですが、日本だと選手や監督側にたった記事しか出てこないですね…。
もちろん、社長などが真偽のみを答えることなどはあったりもしますが。
社会性の違いで日本ではクラブや組織の人間がそういった話をしたがらないのか、マスコミ的においしく(興味が)ないのか…。
それによって実際に何があったのか、どちらに問題があったのかなどは、憶測でしか判断できない。
結局、ファンやサポーターは置いてけぼりになってしまうわけですね…。
まぁ、その中でも真実を見極めて、冷静にクラブのことを考えていく必要性はあると思うのですが。
まぁ、ともかくこうなってしまった以上は次の手を考えるしかないでしょう。
斎藤さんも就任早々(まだ正式には就任されていませんが)、難しい状況になってしまいましたが、頑張っていただきたいと思います。