湘南が自動昇格、ジェフは5位でプレーオフへ
ということで、改めまして先週末J2リーグ最終節が行われました。
最終順位はこういった形に。
やはり、最後にドラマが待っていましたね。
勝点 得失点差
1位 甲府 86 +28
2位 湘南 75 +23
3位 京都 74 +16
4位 横浜FC 73 +17
5位 千葉 72 +28
6位 大分 71 +19
最終節を残して京都は2位だったわけですが、首位甲府と対戦し引き分けに。
そして、3位だった湘南が最下位の町田に3-0で勝利して、2位に浮上し自動昇格を決めました。
おめでとうございます。
その他、プレーオフ圏内の試合では横浜FCは3-2で岐阜を破り勝利。
大分は松本山雅と対戦して、スコアレスドローでリーグ戦を終了しました。
このためジェフは大分を上回って、5位に昇格ということになりました。
湘南はシーズン通して、ブレのない方向性が実を結んだ結果となりましたね。
シーズン序盤、好調だった湘南。
マンマーク主体のサッカーで、運動量豊富に選手たちが走り回り、激しくマークにあたっていく。
そして、攻撃ではボールを奪ったまま持ち上がってハーフカウンターを狙う…と、どこかオシム監督時代のジェフにも近い戦術のサッカーをしていたと思います。
ジェフも湘南との試合では2試合ともに1-1の引き分けではありましたが、試合内容に関しては完全に相手に主導権を握られていた…というか、良くも悪くも相手の流れのまま試合が進んでいった印象でした。
ただ、それゆえにスタミナなどには不安があって、実際シーズンが進むにつれて成績も若干下降していた時期もありました。
ですから、その後の戦い方が気になっていたわけですけれども、基本的には1シーズンを通して自分たちのサッカーを貫いた印象です。
まだ完成度はもう少しというか、正直穴もあるチームだと思うのですけれども、J1でどこまでやれるのか、興味深いサッカーではあると思います。
一方で、その湘南に敗れた町田は、V・ファーレン長崎がJFL優勝を決めたため、長崎が自動昇格となり町田が降格することになります。
これで町田は1年でJFLに降格ということになってしまいました。
町田は元ジェフの唐井GMの率いるチームで、アルディレス監督が指導しています。
アルディレス監督の下、パスサッカーを目指してきた印象で、ジェフとの試合でもパスを保持される時間帯が長く、パスワークの意図は町田のほうが強く感じるような印象で。
ただ、その分なのか攻守においてのゴール前は手つかずというか、後回しなのかなぁと。
そこもあってなかなか結果も出ずに、チーム作りが「間に合わなかった」といった感じなのでしょうか。
北九州などのようにJFL降格がなければ成長する幅はあったのかもしれませんけど、それもわかってのチーム作りなはずですしね。
残念ですが、またJリーグの舞台で戦えることを期待しております。
最終節が終わって、プレーオフの組み合わせが決定。
準決勝では京都と大分が西京極で対戦。
ジェフは横浜FCとニッパツ三ツ沢球技場で対戦します。
準決勝の日時は18日14時から、キックオフです。
そして、23日の13時から国立で決勝戦ということに。
ジェフは5位でのプレーオフ参戦ということになりますから、大分が京都に勝って決勝で対戦する場合以外は、90分で同点でも敗退という扱いになります。
フクアリで戦えないという問題もありますし、決して良い条件とは言えない状況だと思いますが、もちろんチャンスは十分にあるわけで、集中して試合に臨みたいところですね。
プレーオフ採用に関しては賛否両論あるわけですが、個人的には当初からJ2を盛り上げるという意味で悪くない案ではないかと思っていました。
勝点差が広がった場合はどうなのかという問題もありましたが、ここ数年5位あたりまでは接戦になることが多かったですし、今期のプレーオフ争いも上記のとおりですしね。
強引な考え方ではありますけど、これだけの接戦なら数十戦もやって数チームが勝点1,2の接戦で勝敗を決めるよりは、逆に一発勝負の方がスポーツマンシップに則っているというか、男らしいような気もしなくもありません…(笑)
ともかくどのチームにとっても同じですが、プレーオフに参加する事がゴールではなく、むしろこれからがスタートともいえるわけで。
ジェフももう一度気持ちを引きしめて、試合に臨みたいですね。