ライコネン復帰後初優勝 可夢偉は6位入賞
先週末はトワイライトレース、F1アブダビGPが行われました。
優勝はロータスのキミ・ライコネン。
キミ・ライコネンンはF1復帰後初優勝となり、ロータスにとってもチーム名変更後初の優勝となりました。
今期F1に復帰したライコネンは、そこまで大きく目立った走りはしていませんでしたが、安定した走りでポイントランキング3位につけています。
これに関してはさすがとしか言いようがないですね。
チームメイトのロマン・グロージャンとのポイント差は倍以上で、グロージャンはランキング9位にとどまっていることを考えても。
UAE内のアブダビでのレース。
前半は比較的荒れた展開で、マーク・ウェバーがフェリペ・マッサやグロージャンと接触したり、小林可夢偉のチームメイトであるセルジオ・ペレスが強引な追い抜きでクラッシュを引き起こしたり。
毎年アブダビはこういったアクシデントが多いレースになりますし、接触が多くなりがちなコースレイアウトなのかもしれませんが、ともかくさまざまなことの起こるレース展開となりました。
優勝はライコネンだったわけですが、レース序盤まではポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンがトップをキープしてたものの、マシントラブルのためリタイア。
4番手グリッドから2位に浮上していたライコネンが、そのまま順位を上げる展開となりました。
今期のハミルトンはツキもないですね。
それもあって、メルセデス移籍を選んだのでしょうが…。
レース前半は荒れたアブダビでしたが、後半からは面白い流れに。
首位ライコネン、2位フェルナンド・アロンソ、3位ジェンソン・バトンで4位には予選後の燃料不足による失格で最下位から順位を上げてきたセバスチャン・ベッテルの順で、レース後半に進みます。
上位4ドライバーがチャンピオン経験者ということで、やはりレベルの高い争いが見られました。
ベッテルはクリーンなバトルでバトンを追い抜き3位に。
今期チャンピオンシップのために優勝を狙いたいアロンソは残り数周でベストラップを連発しますが、それに応じてライコネンもペースをアップするなどのかけひきを見せてくれました。
アロンソに反応してタイムをあげられるのも、レース全体を考えながらの余裕を残した走りができているからこそ。
ここにハミルントンも残っていたら、さらに面白くなったかもしれませんね。
ザウバーの小林可夢偉は金曜日からマシンのバランスに苦しみ、予選15番手スタート。
レースではスタートの混乱を避けてポイント圏内を走行していましたが、KERS、ブレーキ、ギアシフトの問題に苦しみ、なかなかタイムを伸ばせない状況でした。
それでも安定した走りで6位入賞を収めました。
これでコンストラクターズポイント6位のザウバーは、5位メルセデスに12ポイント差まで縮まりました。
ここ4レースでメルセデスはポイントなし。
ザウバーは小林可夢偉の鈴鹿での表彰台(15ポイント)と今回の6位入賞(8ポイント)で、23ポイントを獲得しています。
残り2レースということで微妙なところではありますけど、このあたりの争いもし烈になりそうです。
ここで可夢偉が結果を出し続ければ、パドックでの評価も上がるものと信じて、頑張ってほしいですね。