今宮純「孤軍奮闘している小林」

 F1ジャーナリストの今宮純氏が小林可夢偉鈴鹿での走りや来季の動向について、自身のサイトでコラムをアップしています。
 表彰台をかけたバトンとの走りでの可夢偉の冷静なドライビング。
 来期ザウバー入りが噂されるニコ・ヒュルケンベルグの話。
 可夢偉のスポンサーが集まらない件に関してなどが、取り上げられています。


 確かにヒュルケンベルグに関しては、一度大きく話題にはなりましたが、その後の続報はなく。
 こういったケースでは一度話題になっても話が途絶えて、そのまま話が消滅するケースもなくはありません。
 最近ではハイメ・アルグエルスアリが中堅チームに加入するという話をしていましたが、その後聞かなくなりましたしね。



 また、このような話も。

小林可夢偉が日本で認知されていないのではなく、F1スポーツそのものが現在はサッカー、メジャーリーグ、ゴルフ、もしかするとカーリングよりも正統に認知されていないと言えるのではないか。孤軍奮闘している小林を見るにつけ、僕らがもっとこのスポーツを日本国内で親しまれるモノにしていかなければならないと考えさせられる。

 今宮氏は認知という言葉を使っていましたが、認知というか人気というか社会的な評価というか…。
 なかなか日本では広く一般に受け入れられていないのかな?という印象があって。
 一部コアなファンにとっては凄く高く評価されていると思うのですけど、一般に向けてはそうではないため、スポンサーも付きにくいのかなと思わなくもありません。
 それでもモータースポーツ全体において、どうしても自動車メーカーとその関連会社が強いため、他社が入ってきにくいのかなとも。


 欧州では毎年スポーツにおいて競技の垣根を越えて、優秀な選手・団体を評価するローレウス賞でミハエル・シューマッハーやブラウンGPなどが最優秀選手や最優秀チームに選ばれるなど高い評価を受けており、ドライバーの年俸などを見てもスポーツ界でも上位に立つなど、社会的な評価を得ていると思うのですけどね。
 もちろん、欧州で評価されているから日本でも評価されるべきというような安易な考えはなく、今宮氏の言うように少しずつ頑張っていくしかないのかなと思います。
 

 まぁ、それとホンダやトヨタが参戦した際に、日本へのマーケティングは無視で欧州に向けての宣伝ばかりをしていたこともチャンスを逃したという意味では大きかったのかもしれません。
 基本的に名前はホンダやトヨタでしたけど欧州チームという色が強かったでしたし、ドライバーも日本人で行くという強い意志は感じませんでしたから。


 しかし、鈴鹿での可夢偉コールや集客数というのは素晴らしいものがあり、そのコアなファン層の強い思いは今でも変わっていないはずで。
 そこをうまく広げていけるかどうかが、大事なのかなと思います。
 どのスポーツにも言えることかもしれませんけど、F1の場合は可夢偉がいなくなったら日本の火が消える可能性もありえなくはなく、スポンサーなど周囲の動きも含めて今後が気になるところですね。