オーロイは今期限りでジェフ退団か

 少し前のニュースになりますが、ノルウェーの地元メディアにオーロイのインタビューが掲載されてます。
 元の記事はこちらから。


 なかなか試合に出場できていないこと。
 来年はジェフにいないであろうこと(明確に本人のコメントがあったわけではないように思いますが)。
 他の日本クラブからの関心があること…などが書かれています。



 もともと2年契約の選手でありますし、35歳という年齢も考えれば契約延長の可能性は低いとみていいのではないでしょうか。
 そもそもはインタビュー記事にも出ているドワイト監督の要望の下、昨年獲得された選手なはずで。
 そのドワイト監督も解雇となってしまったわけですしね。
 34歳で海外での活躍のない選手を2年契約で獲得している時点で、どうなのかなぁとは思っていましたが。
 実際、2年契約でなければ昨年の時点で、契約は終了していたのではないかなぁとも思います。


 オーロイ自身も長らくノルウェーオーレスンFKでプレーしてきて、そのご褒美的な意味で日本への出稼ぎを許されたというような記事をあちらで見かけたことがあります。
 選手としての年齢も高く、ジェフとしても長期的に見ると厳しいところはわかった上での補強だったと思います。



 年俸も移籍当初で約2500万円
 決して低い額ではないわけですが、スタミナには課題があり60分程度がやっと。
 それでは主軸選手としては考えにくい状況で、そういった選手に出せる額かというと、少なくともジェフの経営面を考えると難しいのではないかなと。


 戦術的にもどうしても動き出しのスピードには問題があって、クロス時に相手の前を取れない分、単純なサイド攻撃からのクロスでは得点が難しく。
 意外と足元の技術のほうが通用している印象で、今年唯一のゴールである東京V戦の得点も足でのシュートでした。
 技術があることはもちろんいいことではあるのですが、そこが逆に使いづらさを感じるところでもあります。
 一方で後方からのロングボールからの落としは無類の強さを発揮しますが、それによってオーロイ一辺倒のビルドアップになりがちで、昨年などを見ても相手にとっては対策がしやすくなる…という部分もあります。



 もちろん起用法の問題もあるでしょうし、スーパーサブとしてはもう少しやりようもあったのかもしれませんが、基本的にはなかなか日本のサッカーには合いにくいのかなという思いのほうが強いですね。
 おりしも南アフリカW杯で決して平均身長では高さはないであろう日本代表が結果を残して、動き出しや運動量で日本人選手が海外で成功している時代ですしね。
 高さだけではなかなか結果を残すのは難しいのかなと思います。


 …ただ、性格はすごく良くて。
 見た目以上に明るく、積極的にコミュニケーションも取れる選手だったと思います。
 それだけに、ジェフを退団しても良いサッカー人生を送ってほしいなと思っております。
 まずはともにJ1昇格を決めたいところですね。