木山監督「難しいですけど、行き過ぎたかなと」
木山隆之監督「何でこう後半にペースダウンしたかということはもう一回しっかり見てみないと分かりませんし、考えないといけません。」(J's GOAL)
大分戦は試合序盤から積極的にプレスに行って、そのまま攻撃にも転じ、かなりアップテンポなサッカーを演じていたジェフ。
しかし、後半からは失速…といった流れでした。
1点先制して迎えた後半でしたので、スタミナ面やリスクなどを考え、あえて後半はペースを抑えて行ったのかと思っていたのですが、木山監督のコメントを読む限りではちょっと違ったのかな?という印象も感じますね。
「そこでちょっとこう、まあ難しいですけど、行き過ぎたかなと。2点目をそれで取っていればまた違ったんでしょうけど、逆に後半の立ち上がりもそんなに悪くなかったんですけど、ただ、こう、ちょっと攻め急ぎすぎて、もう、あと1つ、2つ作ってもよかったところで背後の動きにボールを出して行ったり、それでこうチャンスになればいいんですけど、それでゴールキックになったりして相手にボールを渡して、それで長いボールを入れられて、そこで起点を作られた。
前半プレッシャーをかけていったことに関して質問され、木山監督はこのように答えています。
確かに積極的に行きすぎていたというか、これで90分間スタミナがもつのかな?という疑問もあって。
加えて、プレッシャーに行っている分、ロングボールを蹴られて特にサイドの裏を狙われることが多かったかなぁとも思います。
このあたりの行き過ぎというか、ペース配分やピッチ上でのバランスの問題というのは、今年のチームに限らずここ数年…いや、ここ5年くらい毎年同じような問題を抱えている気がします。
勢いや流れがいい時は積極的に行けるけれど、90分間もたなかったり。
あるいは勢いがありすぎて、ゴール前までは行くのだけれど、そのハイスピードすぎるサッカーに技術が追い付いてなかったり。
"急"が強すぎて、緩急がなく、相手に読まれる攻撃ばかりだったり…。
言葉は厳しいかもしれないですけれど、ちょっとあまりにも幼い、子供のサッカーというか。
90分間を通して"試合を支配する"ことができていないですよね。
試合を…というか、自分たちをコントロール出来ていない感じなのかもしれませんが。
ともかく、勢いでサッカーをしすぎている印象で。
ここ5年近くその傾向にあることを考えると、選手も大きく入れ替わっているはずなんですけどね。
フクアリの雰囲気がそうさせてしまっているか、これがクラブの良くない意味での文化になりつつあるのか…。
もう少し賢くやっていかないと勝てる実力があっても、勝利に続かないですね。
いくら速いマシンがあっても、戦略に失敗すれば水の泡ですし。
東京V戦、愛媛戦と、2試合連続での後半ロスタイムの失点なんかもそうでしたが…。
これが『首位独走』というような状況ならそこまで不安視しなくてもいいとは思うのですが、残り試合数が少なく接戦のJ1昇格争いを考えると、なおさら深刻に感じるところがあります。
無論、そんなことでは『首位独走』なんて状況は、作れっこないとも思ってしまうわけですが…。
まぁ、ただ他の昇格争いもジェフ同様にピリッとしないのは同じなわけで、だからこそ今期のJ2のレベルの低さも感じてしまうわけですけれども、当事者としてはまだチャンスがあると思って、頑張っていくしかないのかなと思います。