小林可夢偉、鈴鹿で3位表彰台獲得!

 いやー、本当に良かった。
 ようやく、小林可夢偉が表彰台に登り詰めました。


 最後まで手に汗握るレースで、可夢偉がフィニッシュした時は体が震える感じでした。
 スポーツでここまで感動したのは久しぶりかもしれません。
 ジェフのナビスコ優勝以来?(笑)



 レース前からザウバーのマシンは鈴鹿にあっていると話していた可夢偉
 しかし、フリー走行でのタイムはあまり良くなく、難しいレースになるのかな?と思っていました。
 けれども、そこからスタッフも頑張ってデータを分析し、土曜日までに状態を改善させると、予選では3位を獲得。


 決勝では予選で高いグリッドを獲得するとクラッチの技術的な問題でスタートにうまくいかなかった可夢偉ですが、鈴鹿では素晴らしいスタートを決め2位に上がります。
 その後ろでマクラーレンジェンソン・バトンフェラーリのマッサと続いてきましたが、しっかりと2位をキープ。
 バトンが先にピットに入り、ニュータイヤの速さを利用してアンダーカットを狙ってきますが、ザウバーはしっかりと翌周にピットに入れ、バトンの前で戻します。
 ピットストップのミスも多いザウバーですから心配もありましたが、今日はしっかりと仕事をこなしてくれました。
 しかし、残念ながらピットストップ直後に遅いトロ・ロッソに引っかかり、マッサに先に行かれてしまいます。


 レース終盤はバトンと接近戦を演じます。
 DRSオープンとなってしまう1秒以内の差までに、なんとかバトンを入れず凌ぐ可夢偉
 バトンも可夢偉も自己ベストを出し続ける戦いは、本当に気持ちを熱くさせてくれました。
 残り1周というところで1秒以内に迫られましたが、そのまま可夢偉がミスなく逃げ切り、ついについに表彰台を獲得!


 今期のザウバーは早さもあり、チームメイトのセルジオ・ペレスは3度も表彰台に上がっており、それに比べると結果の面では目立たなかった可夢偉ですが、ここまでは不運も多かったと思います。
 それだけに本当に「ようやく」という思いの表彰台でした。
 しかも、待望の表彰台を、まさか鈴鹿で決めてくれるとは。


 ザウバーの速さは十分あるわけですし、これで終わりではなく残り5レースでの活躍も期待したいところです。
 しかし、とりあえず今はこの結果を喜びたいですね。
 おめでとう!可夢偉