まずはこの混戦を抜け出すことを目標に

 前節・東京Vとの頂上決戦に1-2で敗れたジェフは、首位を東京Vに受け渡す形となってしまいました。
 試合内容としては悪くなかったとは思うのですが、だからといって、惜しかったとも思えない。


 相撲で言えばがっぷり四つ組み合って、しっかり押し出された感じというか(笑)
 得点も結局のところオーロイによる1点によるものでしたが、あれもスクランブル状態で決まったものであり、本来のチームスタイルとして思い描いているようなゴールではないでしょうし。
 もちろん、それでも一得点には代わりないのですけど、本来やりたいサッカーの中では得点は生まれなかったということになります。
 とはいえ、一方の東京Vもセットプレーがらみでの2点であって、実はそこまで良いサッカーでもなかったといえるのかもしれません。
 両チーム気持ちが見えていてしまった試合でしたので、見応えはありましたけどね。



 明後日はフクアリで、湘南戦が行われます。
 湘南はシーズン序盤のスタートダッシュに成功し首位をはしていましたが、途中で失速。
 しかし、再び調子を上げてきており、ここまで3連勝。
 現在の順位はジェフに次ぐ3位となっています。


 今期の湘南は3バックのマンマークスタイルで戦っており、積極的に前からチェックに行くサッカーがここまではうまくっている印象です。
 韓国の監督になったというのも影響しているんですかね。
 夏場になってどこまで走れるのかが気になるところではありますが、比較的若い選手も多いし行けるという判断なんでしょうか。


 ジェフでもレンタル移籍でプレーしていた鎌田が、今期は右CBを中心にプレーをして活躍しています。
 当時の印象からすると非常に意外なポジションではありますが、やることがはっきりして逆に良かったりするのかもしれませんね。
 明後日の試合でも、鎌田を見られれば非常に楽しみですね。



 正直、東京V戦までの試合の感じだと、チーム育成があまり捗らなくても今期はある程度のところまで行けてしまうかな?と思っていました。
 だからこそ、周りよりも自分たちのチーム作りに、集中すべきではないかと。


 まぁ、基本的にはその気持ちというのは東京V戦以降もあまり変わってはいないのですけど、ここから成績においてもチームの実力という意味でも1つ抜けるには、やはりさらなるステップアップが必要なのだろうなぁとは感じました。
 しかも、今期のJ2は自動昇格は2位まで。
 現在の順位表を見てみると、首位東京Vから7位京都までの勝点差は4と、混戦状態になっています。
 しっかりとこの混戦を抜け出してこそ、"本当の首位"と言えるような状況ではないかとも思いますし、まずはここを抜け出すことを目標にしたいところですね。



 湘南戦を終えたところで今シーズンも折り返し地点となりますけど、東京Vとの試合に敗れたことで、やはりのらりくらりと戦っているだけではダメだということがわかりましたし、湘南戦から新たなる一歩を進んでほしいところではないかと思います。