今期のJ2とジェフのテーマ

 スポナビなどで有名な宇都宮徹壱さんが、J2を取り上げたコラムを始めるとのことです。
 すでに第一回と第二回をアップされています
なぜ今、J2クラブに注目するのか?
勝手連的MDPから見えるJ2の風景


 個人的にも今年のJ2は過去二年間を振り返っても、サッカーのクオリティが下がっているのではないか?という心配の思いで見ています。
 もちろんサッカーのクオリティだけがリーグの価値を図るものでもないのでしょうけど、リーグにおいて重要なことであることには間違いないですしね。
 J1昇格プレイオフJFL降格制度も始まる中で、J2はどう変わっていき、どう価値を高めていくのか…というところが、一サッカーファンとしても気になるところです。
 宇都宮氏とスポナビ側もプレイオフや降格があるからこそ、取り上げるということになったのかな?とも思ったりして…。



 そんな中で第一回のコラムでは、まず一般論としてのJ2の魅力やメディアとの関係などに少し触れられています。

私のような第三者にとって、J2というコンテンツを楽しむには「いささかハードルが高い」ということである。私が岐阜もしくは松本に対して何らかの帰属意識があれば、問題はない。では一般的なサッカーファンにとっては、J2の14位と22位の対戦(第13節終了時点)に、果たしてどれだけの価値や魅力を見いだすことができるのか。

 個人的にはJ2に落ちてから何度も話していますが、メディアに取り上げられないのも仕方のないことだと思っています。
 J2よりもJ1のほうが大きく取り上げられることは自然な流れであり、製作者側として考えればJ1や日本代表を中心に取り上げれば国内のサッカーは十分で、J2よりも海外サッカーとなるのも仕方のないところではないかなと。
 宇都宮氏もおっしゃっているように、実際に個人的な思い入れがなければ一般の方には見てもらいづらいコンテンツだと思いますしね。


 その中でポイントとなるのが、地域密着であり地元メディアとの関係ということになるのではないかなぁと私は思います。
 ジェフはその点であまりうまくいっていない印象があるのですけど、最近はエルゴらと仲がいいので、それで穴は埋まっているという感じなのですかね…(笑)



 また試合内容に関して。

しかし「それ、外すか!」と思わず天を仰ぎたくなるようなシュートミス。

 こんな書かれ方をされていますが、これもJ2では比較的よく見る光景化と。
 そのあたりのスポーツとしてのレベルの問題も無視できないことだと思います。


 そのあたりの前提に関しては納得のコラムだと思うのですが…。

日本サッカーのピラミッドにとって、J2は本当に「お荷物」なのだろうか。あるいは第三者にとって、J2は本当に魅力に乏しいコンテンツなのだろうか。私がJ2クラブを追いかけようと思ったのは、まさにそうした素朴な疑問が起点となっている。

 「本当に「お荷物」なのだろうか?」という書き方をされてしまうと、先が見てしまう気もしてしましますね(笑)
 実際、第二回でのコラムは岐阜対松本山雅戦を取り上げており、「ファンがずらりと並んでいる」、「スタンドが閑散としていたらどうしようと思っていたのだが、まったくの杞憂だったようだ」と、前向きに始まっているわけですが、コラムにもある通り観客数は5088人。
 どれだけ宇都宮氏ががらがらのスタジアムを予想したのかにもよりますが、松本山雅が現在のところ今期J2で一番の集客数を誇るチームだということを考えると、岐阜のホームとはいえ決してそこまで良い数字とは思えないような気もしなくもないのですが。
 少なくとも一般的なサッカーファンの目線で考えるとすれば、「まったくの杞憂」とまでいくのかどうか…。


 その後、毎試合マッチデープログラムを制作しているという岐阜サポーター有志の、地道な活動を取り上げる切り口でコラムは進んでいきます。
 それはそれで気になる内容でもあるとは思いますし宇都宮氏らしいコラムだとは思うのですけど、それがJ2だから起こった活動なのか、J2が特別に価値を高めるものなのか…。
 もちろんそういった活動は素晴らしいとも思いますし、岐阜にも頑張ってほしいとは思っていますが。



 個人的には町田戦、熊本戦での試合内容に関して、非常に落胆する部分があって、真剣にJ2はこのままで大丈夫なんだろうか?と思うところがあります。
 それだけにこの連載は気になる一方で、お茶を濁すような内容では、それこそJ2のファンや関係者にとっても失礼ではないのかなぁと思ったりもします。
 それならばむしろ良い点も取り上げつつも、大きな問題定義をされた方がまだすっきりとするような気がします。


 そんな中でジェフに関しては、J2全体のレベルを上げるためにも、しっかりと上の順位で戦っていって、周りのチームは気にせず高い志を持ってチーム作りをしていくことが重要なのかなぁと感じます。
 もしかしたら、それがジェフ今期のテーマになるかもしれませんね。