アゼルバイジャンに2-0で勝利

 W杯予選前の貴重な強化試合だったと思うのですが、結局若手選手のテストというか、お披露目会のようになってしまったような気がしますね(笑)


 試合序盤は、なかなか面白い試合だったと思います。
 アゼルバイジャンは4×4でしっかりと守備を形成し、かといってゴール前にガッツリ引くような守備でもなく、バランスよく守備ができていたと思います。
 攻撃に関しては迫力不足だった面もありますけど、それでも硬い守備を打ち負かす練習相手としては十分機能していたと思います。



 しかし、やはりコンディションの問題があったのか、前半途中から失速。
 それでもうまく引くなどして、コントロールできればよかったのですが、あろうことかむしろ前に出てきていや様な印象すらありました。
 その結果、日本代表にカウンターを受ける回数が増えてしまい失点…。
 後半も前半途中までのような堅守は見られず、日本代表の2-0での勝利ということになってしまいました。


 親善試合にありがちな試合展開だったかなぁと思います。
 これが公式戦などなら、もう一度気持ちを入れてこれたかな…と思うのですが、そこまでの気合いは感じられませんでしたね。
 日本代表のほうも後半の動きを見ると、詰めの甘さを感じましたし、一矢報いるチャンスは十分あったと思うのですが。
 今回は0-2で負けてしまったとはいえ、それだけのクオリティは感じるチームだったと思いますし。



 日本代表の方は、その前半のいい時間帯のアゼルバイジャン相手を結局崩せずに終わってしまいましたね。
 怪我からの復帰直後だったにも関わらず、驚くほど本田にボールが集まる展開でしたが、その流れがこの試合では逆に悪い方向に行ってしまったかなぁと。
 本田は相手のCBとボランチの2×2のエリアにうまく入っていけず、相手ボランチラインより前で後ろ向きに受けるばかりで、バックパスの多い展開になっていたと思います。
 本田のところで前を向けないから、サイドに回すしかないですけど、相手の守備はサイドもしっかりとしていて、長身選手が多かったですから簡単にクロスを上げるだけではチャンスにならず。
 しかも、本田がゴール前に飛び込んでいく機会は少なく、ゴール前の薄さも気になりました。


 本田の運動量が少なかったり、パスミスが多かったりといったところは、練習を通じてなんとかコンディションを上げていけば改善されるのかもしれません。
 ただ、相手の2×2がしっかりと守っているときに、本田がうまく前を向けないという問題が今後も続けば、ちょっと心配ではないかなと思います。
 負傷前の試合では本田がトップ下の位置でゲームメイクをすることで攻撃の流れができていたチームだったわけで、その本田が欠場中はなかなかリズムができなかったという問題が発生してしまいました。
 この試合を見ても本田中心のチームという色をすごく強く感じましたし、本田がトップ下の位置でうまくチームを動かせるかどうかがこのチームを大きく左右するということになるのかもしれませんね…。


 個人的には本田は好不調の波が激しい印象もありますし、1か所にマークが集中した時に問題が発生する可能性が高まりますし、本田頼りのチームになりつつあるのはどうなのかなぁと思うのですけどね。
 でも、その”流れ”を強引に変えられるほどの監督さんでもないのかな…なんて思うのですが(笑)
 本田の方に食われてしまっているということ…?