今週末は伝統のモナコ

　今週末は世界3大レースの1つ、F1モナコGPが行われます。
　今月はアメリカのインディ500も行われていますし、来月にはル・マン24時間レースがありますから、立て続けに世界3大レースが行われることになります。

　ザウバーの小林可夢偉は、ヨーロッパラウンドの始まりとなった前戦スペインGPで好レースを演じました。
　スペインGPの前のムジェロテストでの結果も良かったようで、スペインでは予選でもマシントラブルさえなければ10番手よりもさらに上を狙えたような状況で、決勝でもバトンやロズベルグなど上位チームのドライバーをパスして5位入賞。
　予選でのトラブルもあった状況で、天候や運などに左右されずにこの順位まで上げてこれたというのは、非常に素晴らしい結果だと思います。
　今期のマシンは低速コーナーでの安定性も良いようで、本人も自信はあるそうですから、市街地コースであるモナコでも活躍を期待したいところです。

　モナコと言えば、やはり注目は予選ということになるのでしょうか。
　決勝では抜きどころが少ないコースレイアウトですし、まずは土曜日の結果が気になるところです。
　しかし、予選では毎年渋滞が発生して問題になりますし、今期のF1はタイム差が縮まってちょっとしたロスが順位を大きく左右してしまいますから、いかに渋滞を避けられるかが大切ですね。
　そして、決勝は安定した走りと戦略が、ポイントということになるのではないでしょうか。

　今期はグランプリごとにヒーローが誕生しています。
　これも接戦だからこそだと思いますが、モナコでも面白いレースが見られるといいですね。

　モナコGPはその華やかな周囲の雰囲気も含めて、F1の中でも特別なレースだと思います。
　やはりここでのウィナーというのは、他のレースでの勝利とも一味違ったものになると思いますし、可夢偉もそこを目指していってほしいですね。
　まだ表彰台にのぼってもいない状況でいきなり優勝というのは話が飛びすぎているのかもしれませんが、スペインGPでのマルドナルドのようなケースもありますし、可夢偉のレースも力強かったですから、ついつい期待してしまうところです。
　モナコは一筋縄ではいかないとは思いますが、チャンスはあると思うので頑張ってほしいですね。