勝利にこだわって2-0で勝利

 5月3日にアウェイ草津戦が行われましたが、GW期間中ということでお休みをいただいてしまい、こんな時間でのアップということになります。
 申し訳ございません。


 次の試合まで24時間を切っている状況ですので、書く方としても難しい部分がありますね。
 試合のレポートというのは、その試合の内容や気づいた点を取り上げるというのも当然ありますが、将来的なチームの予想、変化、願望なども含まれたりもするわけで。
 …ということは、次の試合でそのレポートの解答が出てしまう可能性もあるわけで、ブログのアップ直後に試合があるというのは嫌なところがありますね(笑)



 ただ、読み物としては、本来は「いつ読んでも楽しい」ものをかけたらなぁとは思いますね。
 また、できることなら、サッカーを知らない人でも読んでほしい、そして、少しでも興味を持ってほしいなんてことも考えるわけで。
 そこまで行くには大変でしょうけど、ちょっとでもクオリティの高いものを作っていきたいものですね。
■ロングボールから先制
 ジェフは藤田と荒田の2トップにして、深井を左ウイングで起用。
 試合序盤から積極的に2トップにボールを集めてきました。
 DFラインやサイドの低い位置からでもFWに向けて長いボールを蹴ることで、プレッシャーをかけていきました。
 良い悪いは置いておくにしても、今までとは違う戦い方ですね。


 草津はそれに対して、うまく対応できていませんでしたね。
 藤田との空中戦を跳ね返せず、荒田の裏への飛び出しに翻弄され、比較的単純なロングボールにも苦しんでいた印象でした。
 その結果、DFラインに穴が開き、ラインコントロールもバラバラになっていました。


 その流れから前半9分。
 ジェフDFライン左から、草津DFライン裏へのスルーパス
 藤田が裏を取る形で走りこんだ際、草津のDFラインは1人だけ余ってしまい、完全に凸凹に。
 そのまま、中央の荒田に合わせて先制となります。



 この凸凹を作ったのも、序盤からのロングボールによるプレッシャーによる影響が大きかったと思います。
 ただ、ロングボールを使っていくことで、ジェフのDFラインも上げにくくなっていた印象で。
 これにより相手の攻撃で、一気に攻め込まれることも多かったと思います。


 また、得点後は草津の守備もジェフのロングボールに慣れてきた印象で、少しずつ中途半端なDFラインも落ち着いていきました。
 これにより、徐々にジェフの攻撃に慌てることが少なっていきました。
山口智のゴールで2-0で勝利
 前半24分に、スタメンの荒田は怪我で交代。
 得点を決めた後だけに、残念でしたね。


 後半からは草津はますます、深く守ってきていたと思います。
 これにより対応は落ち着いていったとは思うのですが、ただやっぱり基本的に反応が鈍い。
 ジェフのFWによる動きだしの対応が非常に悪く、草津DFは基本的にその動き出しにうまく反応できず、明らかに一歩目が遅れていたような印象で。



 後半15分。
 右サイド兵働のFKから、山口智があわせて追加点となりました。
 山口智はジェフ復帰後初ゴールとなりました。


 その直後にオーロイに代えて、藤田に交代。
 前半から草津は藤田へのロングボールに苦しんでいた印象がありましたから、ここでの投入には納得ではないかと思います。



 その結果、オーロイ自身は機能したと思うのですが、しかし、押し込まれる時間帯も多く。
 なかなか、もう一点を奪いきれず、そのまま2-0で終了となりました。
■今までと違う戦い方
 まず、草津の試合内容が思ったよりも良くなかったように思います。
 ジェフの攻撃陣の動きをとらえきれず、そのギャップを埋めきれなかった印象があります。


 逆にジェフとしては、草津がロングボールへの対応や攻撃においての激しいプレッシャーに耐えきれないということをリサーチの上で、やっていったということでしょうか。
 中盤のパスワークという印象は少なかったですから、今までの戦い方とは少し違ったのかなと。
 だからこそ、空中戦のターゲットとしての藤田と裏を狙う荒田という2トップでも、成り立つという考えだったのかもしれません。
 あまり中盤へのサポートも要らないくなるわけですし、ポストや中盤へのサポートもいらなくなる…と。



 よく言えば、勝負にこだわった戦い方だったと思います。
 チームを盛り上げるにしても、昇格を考えても勝ち点というのは非常に重要ですし、それはそれで悪いことではないとは思います。
 ただ、ロングボールが多くなったことでDFラインへの押上げが遅くなり守備への対応が遅くなりましたし、今回は草津の守備にまずさがあったのでよかったものの、基本的には後方からのロングボールへの対応は守備側のほうが有利という情報も数字としてはっきりと出ていたはずです。


 また、今まで培った戦い方への変更ということで、方針がぶれることへの弊害というのもあるかもしれませんね。
 加えてここからもし戻すことがあったとしても、一度変えて成功してしまったことで、様々な意見が出てくるかもしれない。
 そのあたりの意見のまとめ方と、チームにおける方向性の明確さということが、改めて重要になってくる可能性はあるのかもしれませんね。



 ともかく、そこまで相手も良い状況ではなかったと思いますし、この試合をどう見るかは今後の試合というのが重要になってくるのかなと思います。