千田善著『オシムのトレーニング』発売中

 オシム監督の日本代表時代の通訳である千田善氏が、新書オシムのトレーニングを出版されました。
 一時期いわゆる「オシム本」は大量に出版されましたけど、外れも多かったような印象で。
 知らないエピソードなどは多かったりもしますけど、突っ込んだ内容はあまり多くなかったかなぁと思っていました。
 今回は千田さんによるオシム監督のトレーニングを中心とした内容となっているそうですから、期待したいと思います。
 なお、『オシムのトレーニング』はオシムの伝言オシムの戦術に続く、三部作という位置づけで今作で完結ということになるそうです。



 自分もオシム監督時代のジェフの動画が手元にあったので、オフにそれを元にしてブログを書こうかなぁ…なんて考えたこともありました。
 単純にオフはネタが少ないというのもあるし、今見ることによって自分なりに当時とは違う新たな発見もあるのではないかとも思って。


 しかし、なかなか当時の試合を文字だけで伝えるのは、簡単ではない気もします。
 現在のブログでも、なるべく試合を見ていない人にも伝わるように書いているつもりではあるのですが、それでもどうしても無意識に映像に頼っている部分はあるのかなぁとも感じたりして。
 その試合をしっかりとは見ていなくても、その時のチームへのイメージだとか、それまでの情報がバックボーンとしてあることを前提として、説明しようとしてしまっているところがあるのかもしれません。


 まぁ、1つの試合を見る時には、その前後の流れや背景なども、重要だと思いますしね。
 逆に言えば、そういったストーリーを自分なりに作っていかなければ、楽しめない部分もあるのかな?なんて思ったりもするのですが。
 だからこそ、そのあたりを補完するブログやらtwitterなどでの絡みやらも、重宝されている部分があるのではないか…なんてことも思いますけどね。



 けれども、昔の試合をピックアップするとなれば、そのあたりの情報や前後の流れというのも把握しにくくなるわけで。
 それでどこまで当時のサッカーの面白さや良さを伝えられるのか?というところですね。
 当時の映像でも、キャプチャーなどを利用して紹介したりすれば、補完にはなるのかもしれませんけど、それは著作権法に引っかかるんじゃないの?と思いますし(笑)


 まぁ、そんなわけで今回の本も”旬”という意味は過ぎてしまいましたけど、今でもオシム監督から学ぶ部分はあると思いますし、オシム監督の代表での内容というのは今でも個人的にはなぞとなっているままの部分がありますから、気になる一冊だと思います。
オシムのトレーニング
オシムのトレーニング