マクラーレン、新車MP4-27を発表

 マクラーレン、今期の新車MP4-27を公開しました。
 写真はこちらなどで。
 驚いたことに、ノーズに段差はなく、なめらかな曲線となっています。
 今期のレギュレーションではノーズが低く設定されているわけですが、昨年と大きく変わらない印象で。
 昨年もそこまで高くないノーズだったはずなので、あまり大きな影響はなかったということなのでしょうか。


 ともかくこれで、段差のあるノーズという選択肢だけではないことが証明されたということになりますから、今後各チームのマシン発表が楽しみになりました。
 どちらが正解かは、シーズンの結果が出るまでわかりませんが。



 それと大きく変わったのは、昨年まで開口部がU字になっていたサイドポンツーンが一般的なものに近い形状になったこと。
 チームからはエキゾーストの配置が変わったため、U字のサイドポンツーンには出来なくなったとの説明がありました。
 今期レギュレーションのもう1つのポイントがそこですね。
 エキゾーストからの排気をディフューザーに流して空力的なメリットをえるブロウンディフューザーを制限するため、排出口をマシン上部の一定エリアに定め、エキゾーストエンドをストレートにし、断面を円形にするよう取り決めたとのことです。
 マクラーレンのエキゾーストは若干外側に向かされており、排気をタイヤの内側にあてがう狙いがあるようにも感じ取れます。


 サイドポンツーンが「元に戻った」と考えれば、基本的には正常進化なのかなと思います。
 昨年序盤もマクラーレンは新車が”攻めすぎた結果”、テスト時に苦労していた印象でしたが、ここ数年のマクラーレンは2年単位で攻めたマシンを作っては翌年にその課題を解決して対応してきた印象もありますし、今年はその2年目なのかもしれませんね。
 昨シーズン終盤はレッドブルに対して追い上げてきた印象もありましたし、今年は勝負の年ということになるのでしょうか。
 特別にマクラーレンを応援するわけではないですけど、シーズンを盛り上げるためにも頑張ってほしいところです。



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