ジェフ、シエナFWレジナウド獲得へ?
こちらのイタリアメディアなどによりますと、セリエAのシエナFWレジナウドがジェフに移籍する可能性あるようです。
レジナウドは1983年生まれのFWで、身長175cm。
Wikipediaには「セカンドストライカー」と書かれていますね。
気が早いことに、もうジェフ所属の10番と書かれていますが…(笑)
(現在は修正されています。)
しかし、前にも言いましたが、セカンドストライカーは現状だと一番層が厚いのではないかとも思えるようなポジションですよね。
荒田がいて、久保がいて、深井、田中、米倉などもプレーできるでしょうし。
確かに結果だけを考えれば外国人選手の補強は考えたいところですし、「点を獲れるFW」もいいとは思いますが、他に補強が必要なポジション(選手タイプ)があると思うのですが。
『点取り屋』という意味で荒田を補強したんだと思いましたし、そういったタイプの選手は昨年(深井・米倉など)も一昨年(倉田・谷澤など)もいたわけですが、それだけでは勝てなかったと。
ジェフに足りないのは、タメを作って良い状況でラストパスを出せる選手なんじゃないかなぁと自分は思うのですが。
正直に言うと心配なのは、木山監督が「アタッカーだけで行ける」と考えている部分があるのではないか…というところ。
確かに水戸の頃は相手の守備にもスペースがあったでしょうから、わざわざスペースを作るための”タメ要素”はそこまで重要ではなかったかもしれませんけど、ジェフのようにマークの厳しい状況だとそれだけではコンスタントに点は取れない…というのは、ここ2年の経験でわかっているはずで。
木山監督がそのあたりを体感していないのは仕方ないこととして、しっかりとジェフに残った人たちがそれを伝えられるかどうかが、重要なんじゃないかなぁと私は思うのですが。
セリエAからの移籍ということで、実現すれば話題にはなるかもしれません。
ただ、日本人選手もトップリーグに移籍して活躍してもそこまで驚かない時代になってきましたし、所属リーグだけでは判別はできないと思います。
過去の実績を見てみると(こちらはイタリア版Wikipediaに詳しく)、2001年のセリエC1からイタリアで活躍しているようですが、2桁得点を上げられたのは04-05シーズンのセリエBでのみ。
その後フィオレンティーナ、パルマ、シエナなどセリエAのチームでプレーし、多くの試合に出場しています。
これを「出場数の割には点を獲れていない選手」と見るか、「点を獲れていない割には出場機会を得ているので、他に良さがある選手なのだろう」と見るかで、判断がわかれそうな気がしますね(笑)
(ちなみに、07年パルマ移籍時には移籍金450万ユーロだったとか。そんな額は払えませんが、当時はまだパルマラットが破産しておらず、パルマの羽振りが良かった頃ですから、現在の価格が気になるところです。)
動画をちょこちょこと見た限りでは、タメを作るタイプではなくゴールをどんどん目指していくタイプなのかなぁとは思います。
木山監督は「点の取れるFW」を要望しているようですし、それに合っていることにもなりますし。
ただ、その割には”得点率”は高くないのが、どうなのかなぁと。
これも動画を見た限りではありますけど、なんとなく『周りの邪魔にならないタイプ』ではあるのかもしれないので(言い方を変えれば目立たない選手?)、監督からすれば使い勝手はいいのかもしれませんけど、ジェフに来て埋没してしまっては補強にはなりませんし、そのあたりは難しいところですね。
どちらにしても層も厚いポジションですから、中途半端な選手ではプラスにはならないわけですが。
いろいろ考えるとこの補強が上手くいくのか心配にもなってくるわけですけど(まぁ、そもそも獲れる選手なのかどうかというところもありますが)、その疑問もやっぱり基本的には「補強ポイントがそこかどうか」というところが根っこにはあるのではないかなぁと。
昨年のゲッセルあたりは目に見える課題も多かったですけど、それでも(監督交代後も)試合に出場していたのは、『背の高いアンカー』が補強ポイントだったことにあったと思いますし。
”とりあえず踊っておけ”というような風潮もあるようですけど、決して予算が贅沢にあるわけではないですし、効果的にな補強というのを見ていかなければいけないのではないかなぁと私は思います。