KVレーシング、シボレーエンジン採用へ

 IRLに参戦しているKVレーシングが、来季以降ホンダエンジンから新たにエンジン提供を行うシボレーエンジンに変更することを明らかにしたそうです。
 シボレーは来季がIRL復帰初年度にしてペンスキー、アンドレッティ・オートスポーツKVレーシングと、着実に提供チームを増やしていますね。
 特に上位チームのペンスキーのシボレー使用が決まっていることは、他のシボレーチームにとっても心強いことではないでしょうか。


 気になるのは、佐藤琢磨ですね。
 IRL参戦もホンダのサポートがあってのことでもあったのでしょうし、来季の去就が気になるところです。
 また、KVレーシングをバックアップしていたロータスも、エンジン制作の話がありましたので、KVレーシングとの関係性が気になります。
 最も現時点で話が出ていないということは、エンジン制作に関しては進んでいないと見るのが妥当ではないかと思いますが。
 もともとモータースポーツにおけるエンジン制作のノウハウが、そこまであるとは思いませんし。


 来季は先日レース中に亡くなったダン・ウェルドンが開発したニューシャシーの導入も決まっており、独自のエアロパーツ開発も認められるなど様々なレギュレーションが変更になります。
 ぜひ佐藤琢磨にはIRLに残って、状況が変わる中での活躍に期待したいところですが…。
 ドライバーの開発能力なども、より一層求められることになるのでしょうし。


 なお、ロータスのニューシャシーは、ダン・ウェルドンの名前をとって『DW001』と命名されました。
 より安全性を高めたシャシーということになりますが、あの事故によって様々な危険性も指摘されることとなりましたし(参戦ドライバー数の多さやバンプ角の高さ、経験の少ないドライバーの参戦の是非など)、IRLには運営面も含めた更なる安全対策が求められることになるのではないかと思います。
 様々な意見もあることと思いますが、長年続いているIRLは1つの文化として根付いているのではないかと推測できますし、頑張って信頼を回復していってほしいですね。