ベッテルが優勝 小林可夢偉は連続ポイントが途切れる
DRSの効果で例年よりは面白いレースが期待されたバレンシアでしたが、あまり状況は変わりませんでしたね。
優勝はベッテルで、ポールトゥフィニッシュ。
フリー走行1ではタイムが伸び悩んでいましたが、あれは次回イギリスGPからのブロウンエキゾースト規制へのテストではないかという話もありました。
それが本当で張れば、やはりかなりタイムは落ち込むのかなぁと行った印象を受けますね。
2位には地元スペインを盛り上げたアロンソ。
3位ウェバーと順位を争うなど、決勝ではレッドブルと遜色のないペースで走行していました。
噂通りブロウンディフューザー規制がレッドブルの予選タイムに大きく影響し、フェラーリにあまり影響がないというのであれば、今回のレースを見ても決勝では良いペースで走れていますし、フェラーリが今後に関して自信を持つのも理解できるかなと。
4位には今回低調だったマクラーレンのハミルトン、5位にマッサ、6位にバトン。
フェラーリにも言えることですが、マクラーレンもサーキットによって甲不調の波が出てしまい、結果、レッドブル・ベッテルの独走をより確実なものにさせてしまっていますね。
逆に言えばレッドブルはどこでも速い素晴らしいマシンを持っているとも言えるのですが。
ブロウンディフューザー規制で予選タイムが落ちたとしても、ライバルチームが不安定な状況だと、チャンピオンシップにおいてのベッテルの独走は大きく変わらないかもしれませんね。
7位にロズベルグ、8位には地元で頑張ったアルグエルスアリ、9位にスーティル、1位にハイドフェルドという順でした。
小林可夢偉は残念ながら16位と低迷。
予選後もマシンはかなり酷い状況であること訴えていましたし、単純にマシンの能力不足なんでしょうね。
カナダでも雨天時は2位にまで浮上しましたが、それ以上にドライでの遅さが大きな問題になっていました。
可夢偉本人もそれを訴えており、テクニカル・ディレクターのジェームズ・キーも「カナダ以前の速さを取り戻したい」と話していた通り、チーム内ではマシンの低迷が問題視されていたのでしょうね。
カナダでも雨が降らなければ、こんな結果だったのかもしれません。
ただ、セルジオ・ペレスは11番手で、チームメイトにも先に行かれたのは残念です。
ペレスは1ストップで可夢偉は2トップと戦略を分けてきた影響もあるのですが、タイムもペレスの方が安定していたかなぁと。
なんとか予選Q2では可夢偉が意地を見せてペレスを上回りましたが、そこまでのQ1やフリー走行でも前を行かれていましたし、ちょっと嫌な状況かなぁと思います。
モナコのクラッシュするまでやカナダのフリー走行1でもペレスは速さを見せていましたし、レース運びのうまさではここまで可夢偉が良い部分を見せていますが、ベースとなるペースアップも期待される状況なのかな…と思います。
なお、可夢偉はこれにより連続ポイント獲得が途絶えましたが、まぁ、昔とはルールも違いポイントが取りやすい状況となっているわけですし、そこはそこまで大きな問題ではないかなぁと思います。
それよりも深刻なのは、マシンの開発の遅れなのではないでしょうか。