モナコGP、本日からスタート

 アメリカでは世界三大レースの1つインディ500が開催中ですが、ヨーロッパでも今週末もう1つの世界差大レースF1モナコGPが開催されます。
 普段は金曜日からフリー走行が行われるのが、現在のF1の通常スケジュールですが、モナコでは1日早く木曜日からGPがスタート。
 金曜日には世界各国から集まったモナコ大公主催のパーティなどが行われるため、お休みとなるのが恒例となっています。


 モナコGPと言えば、ウォールギリギリを走ることにより、F1ドライバーの勇気と技術が問われる舞台となります。
 しかし、それだけでなく今回注目なのはDRSでしょう。
 DRSとKERSの使用により、今期は例年にないほどレース中のパッシングが増えていますが、抜けないサーキットであるモナコでどう変化が起こるのかにも注目です。
 本当はこの状況で、クビサの走りを見たかったんですけどね…。
 開幕前にラリーで大事故を起こしてしまったクビサは、金曜日のフリー走行では走る可能性があるもののレース復帰は微妙とルノーのチームオーナーは話しているようです


 なお、DRSに関しては、トンネル内の使用は不可となったそうで。
 あまり思いだしたくはないですが、佐藤琢磨がトンネル内でフィジケラを先に行かせようとして、スピンしてしまったこともあるように、あそこはレコードラインを外れると危ないですしね。
 また、ベルギーGPのオー・ルージュも禁止になる見込みとか。
 鈴鹿130Rも同様の危険性があると思うのですが、どうなるんでしょうね。



 注目はやはりレッドブルマクラーレンでしょうか。
 予選はまた両者に差が出るかもしれませんが、タイヤに厳しいレッドブルがレースではどうか。
 さすがに直接対決での追い抜きは難しいでしょうけど、タイヤの摩耗が激しければピット戦略で苦しむ可能性がでてきますし。
 そして、連続でポイントを獲得している小林可夢偉にも期待したいですね。
 スペインではタイヤのパンクという不運はあったものの、チームメイトのセルジオ・ペレスに1つまでフィニッシュされてしまいましたし、今回はスッキリとしたレースが見たいところだと思います。
 そのためには、まず予選で出来る限り上に行きたいところではないでしょうか。 



 ここまで恐ろしいほどに多重クラッシュや上位陣のリタイアなど、大きなアクシデントなく行われてきた今年のF1。
 1つにはエンジンやギアボックスのレース使用回数が設定され、マシンの信頼性が高まっていることがあるのでしょうけど、さすがにそろそろ何かあるんじゃないかなぁとも思ったりします。
 コース幅が狭く、ランオフエリアも少ないモナコで、何かが起こるのか…という点も注目の1つではないかと思います。


 なお、モナコでは24日第1コーナーで火災があり舗装しなおしたそうですが、レコードラインとは外れているという話もあるようです。
 ただ、そうだとしてもスタート直後などはコース幅いっぱいに使いますし、混乱が起こる可能性もあるのかもしれませんね。
(追記。フリー走行を見ると、レコードライン上っぽかったですね。)