本格的にヨーロッパラウンドがスタート
今週末、バルセロナのカタロニアサーキットでF1スペインGPが開催されます。
トルコGPも終わって本格的にヨーロッパラウンドがスタートするということになります。
それに合わせて各チーム大幅なアップデートを実施予定。
マクラーレンは数多くのパーツを投入するようですし(まぁ、ここはどこでも一緒か)、メルセデスGPはルノー風のサイドポンツーン前からのエキゾーストを採用するという報道もあります。
ロス・ブラウンは早い段階で前方排気のメリットを強く主張していましたし、ずっとやりたかったのかもしれませんね。
ウィリアムズも、これまで試してきたレッドブル風のリアタイヤ内側へのブロウンディフューザーを本格テスト予定。
また、ザウバーも同タイプのエキゾースト、フロントウイングなど複数のパーツのテストを行うそうです。
これによってうまくいけばコンマ数秒かせげるとのこと。
ザウバーにとっては大がかりなアップデートになると思うのですが、それでもコンマ数秒かぁ…。
ただし、ブロウンディフューザーに関しては、FIAが一度スペインGPからの規制を決定したもののその後取りやめになるという動きがあり、今後使用できなくなる可能性もありそうです。
昨年からレッドブルは実施していましたが、ブレーキング時も安定した排気量を放出するエンジンマッピングを行っており、その点が規制される模様です。
それが記事内のこの部分ですね。
スロットルセッティングをトルクを増すためにのみに使用し、空力パフォーマンス向上のためには用いないようチームに通知した
レッドブルの独走状態になっていることもあって、こんな動きが出てきたのかもしれませんね。
それでもレッドブルの優位は変わらないでしょうけど、これで差が縮まれば、という目論見があるのかもしれません。
ただ、上記のように中位チームも開発を行っていたわけですし、差を詰める側としてはできればもう少し早くに話してほしかったんじゃないでしょうか(笑)
どちらにせよ、これが実施されるとなれば、どういった変化が出るのか気になるところです。
カタロニアサーキットに関してはロングストレート、高速、中速、低速と全ての要素が備わったコースレイアウトになっており、それにより冬のテストでも良く使用されています。
マシンの総合力が問われるサーキットということになりますね。
パッシングポイントが少なく抜きにくいコースの1つですが、今年はこれまでDRSなどの効果により例年になく多くの追い抜きがみられています。
それがこのカタロニアでも見られるのかどうか、というのが大きな見所の1つとなります。
DRSの真価が問われるレースとなるのではないでしょうか。