フクアリで3バックの岡山と対戦

 明後日、日曜日にフクアリでJ2第12節ジェフ対岡山戦が開催されます。
 岡山はストヤノフを獲得し、今年から3-6-1のフォーメーションを採用していますが、第1節湘南戦では0-5と大敗。
 しかし、中断後は1勝2分1敗と、徐々にですが結果を出せるようになってきました。


 前節の草津戦を見ると相対的な部分も大きいのでしょうが内容に関して改善された印象もあり、結果的にではありますが岡山も中断が良い方向に進んだチームなのかもしれませんね。
 一番変わったと感じる部分は、中盤の運動量とテンポの良いパスワークでしょうか。
 特にサイドにおいてボランチサイドハーフ、トップ下の1人が絡んでいる状況から、オフザボールで選手が縦に走り込んでいく展開は見ごたえがありました。
 「サイドの高い位置でバックパス&ラン、その後、前線から足元に受ける動きをデコイとして、後方から裏を狙ったスルーパス」という狙いは、以前のジェフとも重なって見えたかなと。



 湘南戦ではストヤノフありきのサッカーといった印象が強かったですが、草津戦では中盤の運動量とパスワークをベースとして、そこにストヤノフの良さも絡ませるサッカーが出来つつあるのかなと感じました。
 これも昔のジェフと似たところがあるのかもしれませんね。
 その完成度に関してはこれからなのかもしれませんが、少なくとも「目指すところは見えた」というのは大きいのではないでしょうか。


 ジェフサポからするとどうしてもストヤノフが気になってしまいますが、ボランチで起用されている竹田も良いプレーをしています。
 守備時には状況に応じてDFラインをサポートする動きも見せていましたし、攻撃においてもサイドへのロングパス、縦へのくさびのパスなどを出してゲームメイクをしていました。
 ボランチからのパス出しが出来るようになったからこそ、ストヤノフだけのサッカーからの成長が見えたのだと思いますし、高い位置でポイントを作れることも大きい。
 現在の岡山のサッカーにおいて、重要な選手になっているんじゃないでしょうか。
 岡山の選手会長も務めているようですし、夢のFIFA会長への道のりも一歩一歩前に進んでいるのかな(笑)



 ジェフとしては、まずはストヤノフにプレッシャーをかけられるのかどうかが1つ気になるところ。
 湘南は巻弟をストヤノフにぶつけてビルドアップの一手目を抑えることに成功していましたが、オーロイにそこまでのチェイシングは期待できません。
 かといって、中途半端に2列目の選手が追いかけると、相手はストヤノフですから、その穴を突かれる不安もあるはずです。
 開幕戦の頃とは違い、中盤でのビルドアップも向上している印象ですから、相手のショートパスに対してバランスを崩すことなく前からプレッシングをしかけていけるかどうかが、守備時のポイントなのかなと思います。


 それと共に攻撃も含めて、試合の主導権を握れるかどうかが重要ですね。
 草津は全体的に見て、相手に押し込まれていたからこそ、楽にショートパスを繋がれてしまった印象でしたし、ジェフ目線で考えれば攻撃で押し込むことが出来れば、良い状況でパスはまわさせない展開が作れるのではないかと思います。



 そのジェフの攻撃においての注目点は、サイド攻撃ということになるんじゃないでしょうか。
 先日も話した通り、これからチームがサイド攻撃を主軸にしていくのか、バリエーションを増やす意図なのかはわかりませんが、ジェフはここ数試合サイドからのセンタリングの形が増えている印象を受けます。
 そこにきて、3バックでどうしてもサイドにはスペースが出来がちな岡山が対戦相手ということになりますから、サイドでの攻防が1つの見どころになるんじゃないかなぁと予想します。
 しかし、もちろんサイドを攻略しただけでは得点には結びつかないわけで、そのぶん中央には守備の人数がかかっているとも捉えられなくもないですから、サイドからのボールの質と中の動きも重要になってきますね。



 3バックというだけでなく攻撃的に素早いショートパスの展開を狙うサッカーという点で、これまでの対戦相手とはちょっと違った印象を受けるチームなのかもしれません。
 そのチーム相手にうまく対応できるか。
 岡山戦も楽しみです。