深セン、広東ダービーにも敗れ開幕6連敗
5月8日、中国スーパーリーグ深セン対広州恒大が行われました。
広東省ダービーでもあったこの試合ですが、0-1で深センの敗戦となりました。
これで中国FAカップも含めて、開幕戦から6連敗。
引き分けもなく、得点も1ゴールのみ。
”泥沼”というか、”終わったと言うより始まってなかった”状態なのかなぁと言った感じですね。
失点は後半21分。
深センからみてDFライン近くの右側でボールを奪われると、そのまま縦に突破され、グラウンダーでマイナスのクロスをあげられてゴール。
広州恒大はさすがにリーグでも好調のチーム(この試合が終わった時点で、首位に浮上)ということもあって、基本がしっかりとしていた印象でした。
守備もDFラインが高くコンパクトに守られていた印象で、組織がしっかりと統率されていました。
攻撃では、深センの弱点を突くべく、サイド攻撃を徹底。
深センは中盤の守備も緩いため、サイドで相手に前を向かれての対応が、非常に目立っていました。
かといって、後ろのスペースが怖いから、前へのプレスもいきにくい、という難しい状況なのかなぁと。
それこそ、そういった部分では巻がいれば…とも思わなくもないですけどね。
それかいっそサイドの裏のスペースをケアするためにも、4バックにすべきではないかとも思うのですが、そこはトルシエ監督の意地もあるんでしょうか。
変にこだわり過ぎるのも良くないのでしょうが、トルシエ監督らしさを失ってしまっては、自分を曲げることになってしまいますしね。
開幕前のキャンプ中に「あまり怒っていない」なんて記事を一度見た時は、あれ?それでいいの?と感じてしまったように(実際にトルシエ監督が変わってしまったのかどうかはわかりませんが)、監督とは自分である必要性も失ってはいけないのだろうなぁと。
そのためには、良い仕事をしながらも自身のキャラクターを出していかなければならない。
簡単ではない職業ですね。
…とはいえ、そこまで3バックに拘ることもない気もしますけどね(笑)
「トルシエ監督から3バックを取ったら何も残らない」というのであれば、3バックを続けるべきだとも思いますが、マルセイユ時代は4バックもやっていたはずで。
どちらにしろフラット3でラインを上げるサッカーを続けるのであれば今のままではどうにもならず、前からの守備の改善とサイドのケアは必要不可欠ではないかと思うのですが。
先日のFAカップでは胃腸炎のため欠場となった楽山ですが、この試合ではスタメン出場。
惜しいクロスを上げるシーンもありましたが、決定的な仕事をこなしたとまでは行かなかったかなぁと。
そこを求められていると思うのですが。
体調の問題もあったのか、後半途中に交代となりました。