小林可夢偉、最下位スタートからポイント獲得
トルコGP、初日午前中は雨だったのですが、結局それ以降はドライコンディションとなりました。
金曜日午前中は、どのチームもまともなテストが出来ず。
可夢偉は金曜午後の開始直後にマシンにトラブルが発生したことも重なって、スケジュールが押し押しに。
土曜日の午前もセッティングに苦しみます。
考えてみれば、こんな状況でも可夢偉ばかりが開発テストをやっていた感じでしたね。
それほどペレスが信用されていないと見るべきか、逆にペレスが優遇されると見るべきか…。
予選では1周目にトラブルでマシンがストップ。
ポンプの問題でエンジンにガソリンが来なくなったとのこと。
これにより最下位グリッドが決定してしまいます。
ただし、予選でタイヤを消耗しなかった分、決勝ではニュータイヤを使用してどんどん順位を上げて行きます。
プライムタイヤスタートでピットを遅らせたこともあり、第1スティントの最後は5番手まで順位を上げていました。
第2スティントでも8位まで順位を上げていたものの、ブエミを抜く際に接触し、スローパンクチャー。
これで大きくタイムをロスし、17番手にまで後退(最初はピットのミスかと思いましたが)。
しかし、新しいのソフトタイヤでそこから巻き返し、最終的にマッサを抑えて(マッサはピットでトラブルもありましたが)10位でフィニッシュしました。
可夢偉本人はパンクが無ければ7位で感想できていたと話しているようでが、それでも上位陣のリタイアが少ない状況で最下位からポイントを獲得したのですから立派ですよね。
しかも、タイヤが残っている追い風があったとはいえ、多くのドライバーが4ストップの中で3ストップを成功させています。
同じ3ストップのブエミも9位フィニッシュ。
タイヤに厳しいトロ・ロッソのマシンでよく頑張ったとは思うのですが、終盤にハイドフェルド、ペトロフに抜かれてしまいました。
6位には3ストップのバトン、5位にはロズベルグ。
ロズベルグは予選でも3番手、やはり速さは本物のようですね。
ただ、一発の速さはあるけれど、レースでのタイヤの持ちが課題のようです。
4位はハミルトンで、マクラーレンは思いのほか苦戦した印象でした。
中国での走りを見ていると打倒レッドブル1番手かと思っていたのですが、レッドブルに比べるとコースや気温などの変化に対して安定したスピードが出せないということでしょうか。
3位はアロンソ。
こちらはメルセデスとは逆で一発は遅いけれども、レースではコンスタントに良いタイムが出せるようですね。
そして、2位には一度はマッサに抜かれたものの、終盤に抜き返したウェバー。
1は盤石のベッテルとなりました。
レッドブルの1-2とはなりましたが、今回も中盤争い以降は非常に面白いレースになりました。
これでベッテルにもプレッシャーを与えられるようになれば面白いのでしょうけど、それはなかなか難しいのかもしれませんが。
ただ、今年はピットストップが多すぎて、状況が把握できないという問題もありますけどね…。