ドワイト監督、鳥取は「ラブリーなチーム」

ドワイト監督「まず初めに、鳥取の戦いを褒めたいと思います。開幕からの4試合をスカウティングで見させていただきましたが、とても良いチーム、ラブリーなチームだと感じました。」（J's GOAL）

　確かに鳥取はすごくいいチームだと思いましたけど、「ラブリー」とはかわいらしい（笑）
　ドワイト監督らしいフレーズですね。

　鳥取は組織面もそうですけどしっかりと選手達が戦っていた印象でしたし、それでいて若いチームにありがちな脆さもない。
　そういう意味でも、非常にバランスが取れていましたね。
　チームとしてはここから上に行くのが難しいのかなぁとも思いますが、なんとなく頑張ってほしいなぁ…と思えるチームですね。

　Jリーグ1年目でもこういったチームが出てくるところが、面白いところですね。
　昨年入会した北九州も鳥取とはタイプが違うチームでなかなか1年目では結果はでませんでしたけど、しっかりとつなごうという意欲の感じたチームでしたしね。

　話はジェフへ。

「ただ、今日の試合に関しては、前半で決定的なゴールを決めるべきだったと思います。スペースの使い方など、とても素晴らしい前半だったと感じています。うちが決めるべきところを決められなかったので、サッカーですから、後半にだんだん状況が難しくなりました。」

　ジェフとしては前半から勝負をかけていたんでしょうか。
　これまでの数試合は前半セーブして、後半勝負だった印象が強いのですが、今回は試合を見ても逆だったのかなと思います。

　しかし、思ったよりも鳥取の守備が良くて、なかなか得点が奪えなかったと。
　ドワイト監督は「決めきれなかった」と話していますけど、そこまで良い形を作れていたかなぁという疑問もあります。
　確かにシュートシーンはありましたけど、良い形、良い角度でのシュートというのはそこまで多くなかったと思いますし。

　ゲームプラン通りに試合が進まなかったため、選手交代も難しい状況に。
　怪我明けのオーロイあたりも休ませたかったのではないかなぁと思うのですが、このあたりは難しいところですよね。

　愛媛戦のゲームプランはある意味でうまくいったと思います。
　久保を1トップとしたスタメンで、そのままいければオーロイを温存できる。
　実際の試合展開だと、1-1で勝ち越し点を奪えきれないところでオーロイを投入し、得点を決めて2-1で勝利。
　この時に太田もセットで右サイドで起用。
　スピードがあって仕掛けられる選手ですから、相手が疲れている時や引いて守っている状況で有効だし、チームに勢いをもたらすこともできる。

　鳥取戦でもスタメンでこのメンバーで戦って、早い時間帯に点を奪いに行ったと。
　けれど、鳥取はしっかり動けていたし、太田を有効に使える回数も少なかったかなぁと思います。
　

　まぁ、連戦の最後でしかもアウェイで疲れもあって、後半勝負を仕掛けるだけの体力はないと判断したのかもしれません。
　実際、後半開始からは運動量も落ちていましたしね。

　それと怪我で青木孝太がいないというのも、選択肢を大きく狭めていると思います。
　とはいえ、チームとしてはある程度けが人が出ることも考えながらやっていかなければいけないと思いますし、これから夏に向けての選手の起用法ややりくりにも注目ですね。