佐藤琢磨、レース終盤までトップを走行するも8位

 先週末からIRLは第4戦サンパウロを実施
 佐藤琢磨はストリートコースではベストとなる予選10位に付けました(IRL予選最高位はミッドオハイオの予選3番手)。


 決勝は大波乱。
 スタート直前に降り始めた雨が影響して、多くのマシンがクラッシュ。
 その後、雨脚が強くなり、結局14周を走りきったところで、翌日の月曜日に延期という決定となりました。
 前方の混乱を避けた佐藤琢磨は、その時点で3番手。
 月曜日はその順位からのスタートとなり、初の表彰台に期待が高まりました。


 もっとも松本カメラマンのブログによると、本人は日曜のうちに走りたかったようですけどね。
 F1の頃から雨に強かったですし。
 …むしろレインコンディションの方が安定して走れていた?(笑)



 月曜日。
 琢磨はリスタート直後に2位にポジションアップ。
 そして、ウィル・パワーもパスして、首位に立ちます。
 その後、フルコースコーションが発生し、多くのドライバーがピットに入る作戦をとる中、琢磨はコースに残ることを決断。
 しかし、この戦略が裏目に出て、レース終盤に燃料がなくなり、ピットへ。
 IRL公式サイトのレポートによると、残り10分(数回週で言えば残り7周)のところまでは琢磨がトップだったそうだったのですが、このピットインのため8位フィニッシュとなってしまったそうです。
 優勝はウィル・パワーとのことでした。


 うーん…非常に残念です。
 今回の戦略を選んだのはチーム側だったそうで、琢磨も「なんでトップを走っている僕らがギャンブルをするのかわからない」と話しているようで
 ストリートの王者ウィル・パワーを抑えてのトップ走行というのは、非常に勝ちのあるものだったはずです。
 しかし、それが優勝どころか、表彰台すら、獲得できなかったとは…。


 なんとも悔しいレースになってしまいましたが、ここまで昨年よりは確実に競争力が上がり結果も出しているわけですから、次の伝統のインディ500で上位フィニッシュを目指してほしいところだと思います。




 明日、明後日は更新お休みの予定です。