ザウバー、トルコで新エキゾーストをテストへ

 既に言われていたことではありますが、ザウバーが5月22日に決勝が行われるスペインGPで新エキゾーストを投入する見込みとのことです。
 今年もエキゾーストの開発競争が激しくなっていますが、ザウバーも多くのチーム同様、レッドブル式のエキゾーストになるようです
 F1公式サイトの画像が非常に分かりやすいですが、レッドブル式はフロアと一体型のエキゾーストになっており、リアタイヤ内側に排気を放出する仕組みになっています。


 こちらによるとザウバーはこれにより、0.5秒タイムが上がると計算しているようです。
 マクラーレンも開幕戦にこのエキゾーストを間に合わせてタイムを上げましたし、中国GPではメルセデスフォース・インディアも浮上してきましたから、ザウバーもこれによるマシンの向上に期待したいところです。
 ただ、一方で中国GPでは同じい方式のエキゾーストをテストしたウィリアムズのバリチェロがそこまでタイムを伸ばせなかったように、単純にフロア一体型のエキゾーストをコピーするだけでなく、その理論をしっかりと把握し周囲のパーツも含めた開発が重要なのだと思うのですが。



 ザウバーは来週末行われる次戦トルコGPで、このエキゾーストをテストするそうです。
 現在F1ではコスト削減のためテスト制限が厳しく、GP以外での走行機会が限られているため、GP中にテストを行う必要性があるということですね。
 ザウバーでは、これまでもファーストドライバーである小林可夢偉が金曜日に新パーツなどをテストしています。
 そのため可夢偉のセットアップは土曜の午前から行い、短い期間で仕上げなければいけない状況となっているようです。
(幸いにもペレスとはドライビングスタイルが近いところがあるらしいので、その点ではお互いに助かっているのかもしれませんが。)
 難しい立場に立たされている反面、それだけチームからの信頼も厚く、マシンも自分好みに仕上げられるというメリットもあるはずですから、開発も含めてチーム全体を引っ張っていってほしいですね。