ドワイト監督「ミリガンがコントロールしてDFラインをプッシュアップした」

後半に陣形をコンパクトにできるようになったとおっしゃいましたが、それは何が良かったのか?
ドワイト監督「マーク・ミリガンを入れたということですね。ミリガンがしっかりコントロールしてディフェンスラインをプッシュアップしたということもあるんですが、またハーフタイムでしっかりと選手たちに話ができたというところが大きかったと思います。」(J'sGOAL

 あのロングスローのインパクトが大きすぎて、ミリガンの守備面があまり話題になっていない気もしますが、やはりミリガンを投入したことでラインをコントロールできたと思いますし、それまで起点となっていた高松を潰せたのも大きかったと思います。
 ボランチで見たいとも思っていたのですが、あのDFラインでのプレーぶりをみると、やはりCBの選手なのかなぁとも思います。
 逆にゲッセルあたりはスピード面で不安があるのかもしれませんし(まだプレーを把握できていない部分もあると思いますが)、アンカーで跳ね返す…あるいは守備固めで使う方がいいのかもしれませんね。
 ミリガンはそこまで上背がなくてもジャンプ力はあって、しっかり競れる選手でもありますし。
 もう少し相手の小技に対して上手く対応できるようになって怪我がなくなれば、言うことはないんですけど…。



 ただ、後半も押し込まれた時間帯は、ラインが下がりやすい傾向が合った印象もあって。
 ジェフがボールを持った時のラインの押し上げの早さなどは、後半の方がよかったと思うのですが。


 じゃあ、何が問題だったのかと考えると、やはりサイドの守備じゃないでしょうか。
 SBが簡単に抜かれることこそなかったですけど、相手SBへの守備の対応が遅く、前を向かれることが多かったからどうしても下がりながら守るしかなかった。
 しかも、逆SBは中に絞る傾向があるから、大外のサイドの選手が空いてしまう問題もあった…。


 やっぱりこのあたりは課題の1つですよね。
 SB同士が対峙している状況で、ウイングが守備に戻る回数は開幕戦より増えたのかな?とも感じましたが、そこでうまく挟みこむわけでもなく、ただそこにいるだけの状況が多かったですし。
 それよりも早い段階でウイングが相手SBを見るのか、しっかりとプレスを整備してそのSBにボールを行かせない守備をするのか。
 どちらにしてもサイドの守備は、まだまだ改善点があるんじゃないかなぁと思います。


 ただ、もしこの状況で戦っていくとしても、J2ならばやって行けてしまうのかなぁ…とも思ってしまうところがあるのですが(サイドの穴よりも攻撃を重視するという考えもありなのかもしれませんが)、それでも山口・坂本が不在の時にどうするのか…という不安は残るでしょうしね。
 あれだけサイドでの一対一の回数が増えると、いくら守備的な選手とは言え青木良太などではタイプ的に難しいと思いますし、他に守備の出来るSBはいないわけで。



 まぁ、代わりの選手がいないという意味ではオーロイももちろん心配だし、ボランチも人数不足なのかなとも思うわけですけど、いなくならないようにする対応(コンディションとかジャッジへの対応だとか)と共に、もしいなくなった時にどう戦うのか…も少しずつ考えて行きたいところなのかもしれませんね。