ザウバー失格の控訴取りやめ 新エキゾースト開発

 開幕戦オーストラリアGPで、二台がレース後に失格となったザウバー
 その後、リアウイングの湾曲が3〜5mm規定から外れていたということがわかったそうで、失格への控訴はしないことになったようです。
 他のリアウイングはレギュレーションにあっていたそうで、チーム側のミスということになります。
 しかし、近代F1では珍しいミスではないでしょうか。
 これでチームはドライバーへの貸しが1つ出来てしまいましたね…。



 一方でザウバーは、レッドブル風の新エキゾーストを開発中。
 スペインGPでの投入を目指しているそうです。
 ロータスルノーが前方排気を採用して話題となった今期のエキゾーストの開発ですが、結局レッドブル風のエキゾーストがはやりそうな気配ですね。
 すでにフォース・インディアも採用していたはずですし、マクラーレンもいろいろ迷った挙句、開幕直前にコピーして成功したようですし、ウィリアムズも次戦で投入するようです。


 ちなみにロータスルノーはサイドポンツーン前方から、メルセデスGPはサイドポンツーンの中央部から排出しています。
 そして、レッドブルリアタイヤ内側の前方から排出し、後方への気流を活性化しているようです。
 レッドブル風のエキゾーストが流行っているのは、コピーしやすいという面もあるのかもしれませんね。



 また、リアウイングに関してはこんな気になる記事も
 レース後の車検の方が厳しく調査される…というのは、そこまで驚きではないと思うのですが(まぁ、他チームからの指摘で調査された可能性はあると思うけど)、問題はテクニカル・ディレクターであるジェームズ・キーが責任をとって解雇されるという話。
 さすがにないような…と思うのですが、どうなのでしょうか。


 ジェームズ・キーは昨年途中ザウバーに加入し、その後のザウバーの躍進も彼の存在が大きいと言われています。
 前所属チームのフォース・インディアがその後伸び悩んだのも、キーを引き抜かれたからだと言われており、若いテクニカル・ディレクターとしては希有な存在ではないでしょうか。
 一方でそれまでのザウバーが不調だったのは前職のウィリー・ランプが良くなかったから…なんて言われることもあり、テクニカル・ディレクターは非常に重要な存在であるはずです。
 ベッテルが2014年までレッドブルと契約を延長した理由の1つには、チームがテクニカル・ディレクターであるエイドリアン・ニューエイの契約延長があった…とも言われています。


 若いテクニカル・ディレクター候補すら少ないと言われているF1界ですから、ここで手放してしまうのは非常にもったいないことです。
 ペーター・ザウバー氏としては、ここでお灸を据えようという意味もあるのでしょうか。
 確かにあってはならないミスですし、次はないように…ということなのかもしれませんね。