ジョコビッチの日本への思い
先日紹介したジョコビッチ、ナダル、錦織圭などが参加したチャリティーサッカーが、マイアミで実施されました。
時事通信によれば、試合前に君が代が流れ、試合後には夕食会も行われたそうです。
対戦相手のフォートローダーデール・ストライカーズの公式サイトには、所属選手や錦織、地元の日本の子供たち(と思われる)との集合写真が掲載されています。
試合はクラブの公式サイトによると、2-5で錦織達の敗北とのこと(2-4と書かれている記事も)。
集まったお金は日本赤十字に寄付されるようです。
なお、フォートローダーデール・ストライカーズはNASL所属ということで、FCエドモントンと同カテゴリーのチームということになりますね。
錦織圭は今回の震災による被災者への支援のため、チャリティーオークションも行っているのですが、ナダルやフェデラー、シャラポワもグッズを出品してくれています。
オークションサイトはこちらからどうぞ。
錦織もかなり頑張ってくれていますね。
スポナビのこちらのコラムも非常に胸が熱くなるエピソードが書かれており、テニスファン以外にもぜひとも読んでほしい内容になっています。
掻い摘んで説明すると、キャロライン・ウォズニアッキとビクトリア・アザレンカが、試合前に話し合って自主的に日本への黙祷を決めたそうで、直前にウォズニアッキが日本の国旗を入手し丁寧にメッセージを書いてくれたとのこと。
ウォズニアッキは世界ランク1位の選手で、昨年の東レパンパシフィックテニスでも優勝を果たしています。
また、膝のテーピングに日本へのメッセージを書いてプレーしたジョコビッチは、自身のアイディアでファミリーボックスの前に折り鶴を並べてくれたそうです。
今回のチャリティーサッカーも、日本では「錦織とナダルが参加」という書かれ方をされていますが、錦織の公式ブログを読んでも、やはりジョコビッチが中心となって企画してくれたものだったようです。
なぜ、そこまでしてくれるのか…と思っていたのですが、こちらのニュースによると…
ジョコビッチ選手は「僕は祖国の戦争で今回の災害に近い経験をした。困難な状況に対して何か支援したかった」と話した。
ジョコビッチはセルビア国籍の選手。
ようするに「祖国での戦争」というのは、オシム監督なども被害を受けたユーゴスラビアでの紛争のことということになります。
ここで紛争の関わってくるというのは少し驚きでもありますが、納得できる話でもあります。
そういったことを乗り越えたからこそ、選手として精神的に強くなれたのかもしれませんし、日本も頑張っていかなければいけませんね。
なお、錦織は昨日本業のテニスで、ソニー・エリクソン・オープンの1回戦を突破。
2回戦で、ナダルと対戦することになりました。
これまで2度の対戦ではナダルに敗れていますが、ハードコートでは初の試合。
王者ナダル相手に、錦織の良さを思い切り出してほしいですね。