ジェフ、カナダ人MFマシュー・ラムを獲得

マシュー・ラム選手の加入について(ジェフ公式サイト)


 ジェフがカナダ人のマシュー・ラムを獲得したとのこと。
 登録名はマット・ラムになるそうですね。
 Wikipediaで経歴を振り返ってみると、2006年17歳の時にアヤックスユースに加入し、2008-2009シーズンにはシェフィールド・ユナイテッドの下部組織に所属(「ユースキャリア」と書かれているので、トップ契約ではないのではないかと思われます)。
 2008年にはカナダU-20代表で1試合に出場経験があるようです。
 2009年からNKクロアチア・セスヴェテに入団し、公式戦に1試合出場。
 NKクロアチア・セスヴェテは09-10シーズンにはクロアチア1部に在籍し、最下位で降格。
 なお、09-10シーズンからクロアチア1部リーグは16チームに増加したそうで、NKクロアチア・セスヴェテは前年も12位で最下位だったのですが、入れ替え戦の末に1部残留した模様です。
 昨年6月には八百長騒動があったそうで、9人もの選手に逮捕者が出たようですね。
 関係ないですけど、なんだかタイムリーな。
 その後、カナダのFCエドモントンに移籍しますが、FCエドモントンは新興チームで昨年の公式戦はなし。
 そして、ジェフへ入団…という流れになります。



 左のMFということで攻撃的な選手なのであれば、補強ポイントの1つではないかと思います。
 確かに現状でもジェフは攻撃的なMFが多い状況ですけど、そこでタメを作って高質なパスを出せるような攻撃に変化を作れる選手はほとんどいません。
 ようするに10番タイプというか、遠藤やマリオ・ハースのようなタイプの選手がほしいところではないかと思います。
 ジェフは長年、そういったタイプの選手が不在で攻撃が単調になって、苦しんでいる印象もありますし。


 ただ、まだ21歳と若くまだプロの公式戦には1試合しか出場していない選手に、そういった仕事を求めるのはちょっと無理があるような気がします。
 逆に攻撃的MFは人数は足りていますから、そこに埋もれてしまわないか心配でもあります。
(伊藤や米倉、孝太など今後を期待されている選手達もいるポジションなので、そういった選手達に対してどう考えているのかな?とも。)



 プロとしては実績のほとんどない選手ですから、将来性を見込んでの補強と言うことなのでしょうか。
 しかし、若い外国人選手を育てる…というのは簡単なことではないと思います。
 外国人枠を1つ使う関係でどうしても将来的に補強次第で放出候補に上がってしまうこと多いでしょうし(朴宗真もそうでしたね。ポテンシャルは高かったのですが)、通訳なども含めればコストもかかるでしょうし、日本になじめない場合もある…。
 まぁ、それを乗り越えてでも育てるようのであれば、頑張ってほしいとも思うのですか。
(しかし、若手選手が欲しいのはそのポジションではなく、ボランチだとか右SBあたりなんじゃないかなぁとも思わなくもないのですが…。)
 しかも、そういった将来性を期待する選手に「10」番というのは、心情的にどうなんでしょう。
 プロとしての公式戦に1試合しか出場していない外国人選手が背番号「10」をつけるなんて、Jリーグでもかなり珍しいんじゃないでしょうか。



 もちろんそういった「育成枠」ではない可能性もあるのでしょうし、ドワイト監督も知っている選手なはずで、いきなり即戦力として見込んでいるのかもしれません。
 しかし、実績だけを見るとなかなかそういった期待もしづらく、少なくとも外から見る限りではちょっとわかりづらい補強のように感じてしまいます。